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» 2005年09月21日 13時57分 公開

IFS World Conferenece 2005:ものづくりの現場を支えるIFS Applications

スウェーデンのERPベンダー大手のIFSは、年次のユーザーカンファレンス「IFS World Conference 2005」をスウェーデンのイエテボリで9月19日から2日間にわたって開催した

[怒賀新也,ITmedia]

 スウェーデンのERPベンダー大手のIFSは、年次のユーザーカンファレンス「IFS World Conference 2005」をスウェーデンのイエテボリで9月19日から2日間にわたって開催した。米オーランドで開催された昨年の同イベントに引き続き(関連記事)、製造業の現場に強いアプリケーションとしてIFS Applicationsの世界での導入実績を紹介する。

 「Creating Payback」を掲げ、世界31カ国からユーザー、パートナー、プレス/アナリストなど314企業、1400人近い参加者を集める大規模なイベントとなった。

 初日の基調講演では、マイケル・ハレンCEOが、カンファレンスに合わせた発表の目玉となった新製品「IFS Applications 7」を、2006年4月に全世界同時リリースすることを明らかにした。

スウェーデンで知らない人はいないという女性リポーターの司会進行にやや押されながらもIFS Applications 7を発表したマイケル・ハレンCEO

 IFS Applications 7の製品コンセプトは、アジャイル、グローバル、バーティカルの3つ。サービス指向型コンポーネントアーキテクチャ(SOCA)に基づき、アプリケーション設計の柔軟さ、ユーザーインタフェース(UI)の向上、また、業種ごとに焦点を絞っている点が特徴になっている。ハレンCEOは、「子どもが任天堂やソニーのゲームに夢中になるのは、UIが魅力的だから。ビジネスアプリケーションも、もっとユーザーの視点に立ってUIを考えるべきだ」と加えた。

 前バージョンに引き続き、企業の業務プロセスの効率化を図るべく、新機能として、契約ライフサイクル管理、評価/支払い管理、実際原価計算、プロジェクト主導型生産、プロジェクトサプライチェン管理などが加えられた。必要とするモジュールを1つずつでも効果的に導入できるステップ・バイ・ステップの導入手法を通じて、顧客満足を実現するとしている。

 一方、システム面でも、IFS Applications 7は、WebSphereや、Oracle Application Server 10g、JBoss 4.0など、最新のJ2EEおよび.NETの技術をサポートしている。Javaポータルの標準仕様であるJSR-168をサポートしていることっで、WebSphere Portalの内部からIFS Applicationsに直接アクセスすることも可能だ。

中国ではペプシが健闘

 一方、ユーザーを代表してキーノートでスピーチしたのは、中国のペプシコーラのアンディ・リー前CIOだ。

 リー氏は、「世界のさまざまな国の企業が投資を続けている」と中国市場の拡大について触れる。その中で、ペプシが中国で成功した理由として、「中国は回収に問題がある、つまり、お金を払わない人が多いなかで、売り上げと回収をコントロールしたこと、また、ビジネスモデルを確立したこと、アプリケーションを活用して、データを経営に生かしたこと」を挙げた。

 アプリケーションとして導入したのがIFS Applicationsであるわけだ。IFSの製品を採用したことの背景には、まず、企業として成長途上であるため、将来的な拡張を見据えられる点を評価ポイントに挙げた。つまり、アーキテクチャがAgile(柔軟)だったことに目をつけたという。

 一方で、同氏は、「IFSがわれわれの意見にとことん耳を傾けてくれたことが大きかった」と続ける。企業とERPは結婚するのと同じくらい重要で、簡単には断ち切れない関係であると考えており、IFSは尊敬できるパートナーだったとつないだ。

 IFSをはじめとした欧州系ベンダーについて来場者が持つ共通認識は、「米国系ERPベンダーよりも人間臭いところがいい」という点だという。会計エリアから発祥したERPに対して、産業機械向けのパーツを扱うような、製造業の現場を管理することを意図して開発されていることがIFSの特徴の背景にある。ものづくりを産業のコアと考える日本市場にはかなり馴染みやすいのではないかという印象はある。

会場のスクリーンではIFSが拠点を持つ各国が紹介された。日本は国旗とともに新宿・歌舞伎町の入り口として知られる信号(ドンキホーテ前)が写真で紹介された。

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