日本IBMは「LotusDay 2005」を開催し、Notes 20年の集大成として「Lotus Notes/Domino 7」を発表したほか、次期メジャーアップグレードであるHannoverの計画も披露した。
日本アイ・ビー・エムは10月5日、都内のホテルで「LotusDay 2005」カンファレンスを行い、11月1日からダウンロードが可能となる「Lotus Notes/Domino 7」や次期メジャーアップグレードとなる「Hannover」(コードネーム)を披露し、コラボレーションプラットフォームであるNotes/Dominoの進化を顧客やパートナーらに印象付けた。
「(1989年に)R1を市場に投入して以来、Notesは革新の歴史だった。革新を提供し、仕事のやり方に変革をもたらしてきた」と話すのは、米IBMでLotus SoftwareのGMを務めるマイク・ローディン氏。
彼がオープニングの基調講演で一貫して顧客らに訴えたのが、コラボレーションプラットフォームとしての着実な進化だった。
2002年のNotes/Domino 6.0、2003年の6.5、2004年の6.5.1、そしてこの秋、Lotus Notesの20周年を飾るにふさわしい集大成としてリリースされるNotes/Domino 7へと、実に毎年進化を継続してきている。2002年はローディン氏がLotus Software部門の開発トップに着任した年でもあり、「この4年で4度目のリリース」と胸を張る。
実際にLotus Notes R1がリリースされたのは1989年だから、製品がリリースされてからは16年なのだが、積み上げてきた実績は1億2000万という累積出荷シート数が雄弁に物語る。しかも、そのうち1億1800万シートは、IBMに買収されて以降のものだ。このところの3四半期は売上高が連続して2桁成長を遂げており、さらに米国では1カ月前にNotes/Domino 7のダウンロードが開始されているが、既にそのダウンロード数は7000に達しているという。
「成熟した製品としてはかつてない伸びを示しており、その伸びはさらに加速している」(ローディン氏)
もちろん、ライバルであるMicrosoftへの牽制も彼は忘れなかった。
「Microsoft発の噂は真実ではない。騙されないでほしい」とローディン氏。基調講演後に行われたNotes/Domino 7の記者発表会でも、「この4年、Microsoftは何回バージョンアップしたのか?(Exchange Server 2003だけだ)」と皮肉った。
「Notesをリプレースしようとすれば、さまざまなMicrosoft製品を買わねばならず、非常に高くつく」(ローディン氏)。逆にIBMは今年上半期、500社のExchangeユーザーをNotes/Dominoに移行させたという。
20年の集大成ともいえるNotes/Domino 7の特徴として、ローディン氏は、TCO削減、ユーザーの生産性向上、そして既存資産の活用の3点を挙げ、それぞれ説明している。
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