インターウォーブン、企業コンテンツ管理の新製品をリリース

インターウォーブンジャパンは企業が内外と情報の共有と利用を実現する文書管理製品「WorkSite MP 日本語版」をリリースし、同日から販売を開始することを明らかにした。

» 2005年11月07日 19時26分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 Webコンテンツ管理アプリケーションを提供するインターウォーブンジャパンは11月7日、都内で記者発表会を行い、企業が内外と情報の共有と利用を実現する文書管理製品「WorkSite MP 日本語版」をリリースし、同日から販売を開始することを明らかにした。同社は、金融業や製造業を中心とした新規顧客に同製品をアピールすることにより、Webコンテンツ管理の領域にとどまらず、ユーザー企業が全社規模での情報共有を実現するための基盤である、いわゆるエンタープライズコンテンツ管理の領域に、より力を入れる考えだ。

 杉本弘康社長は、「最近はますますWebサイト管理を企業が重視してきている。コンプライアンス対応、アクセスビリティの向上などのニーズが台頭してきており、既に昨年度の売り上げ実績を上回っている」と話す。

売上高は前年同期比44.6%を記録したと話す杉本氏

 Webサイト管理システムは、より主要な業務領域を巻き込む形で構築される傾向にあるという。システム導入により、ローンの申請処理が数週間から数日になった企業や、顧客とのやり取りの50%をWebで処理するような仕組みを導入した、British Telecomの例が挙げられた。

 米Interwovenの上級副社長を務めるデビッド・ネルソン=ギャル氏は、「組織全体で非構造化コンテンツをいかに管理し、人とコンテンツとビジネスプロセスを統合するための戦略が必要です」と話す。ユーザーの有力な選択肢になるためには、使いやすさだけでなく、拡張性や信頼性、管理のしやすさも備えたインフラであることが必要であると同氏は話している。

日本市場に注力することを表明したネルソン氏

 新製品のWorkSite MPは、文書管理だけでなく、テーマと関連のある電子メールを関連情報として統合する機能や、ワークフロー管理、コラボレーション、e-レコードの管理、FAXとの統合などの機能が盛り込まれている。

 また、特徴としては、ドキュメント管理において100万以上のドキュメント、10万以上のワークスペース、1万カ所以上に分散するユーザーの管理が可能な拡張性の高さなどが挙げられている。また、オブジェクト指向によってモジュール化していること、既存のアプリケーションと親和性が高いことなども加えられた。

 一方、コラボレーション機能の特徴として、機密データの保護を含めたセキュリティ機能の強化、ディスカッション機能、メールのアーカイブなどを挙げている。

 法務関係で活用しているシンガポールのVISAが同製品のユーザー事例として紹介された。同社では、文書の検索時間の短縮、契約書の作成時間を短縮するためなどにWorksite MPを活用しているという。文書を共通のレポジトリに入れることで、バージョン管理なども容易になったという。導入の最終的な理由としては理由としては、使いやすさとTCOの低さを評価したためとしている。

 価格は構成によって異なるが、50ユーザーで400万円前後が目安。初年度20社以上の導入を計画している。

金融と製造業をメインターゲットに展開すると話した営業担当の並木昌一氏

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