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» 2005年11月17日 23時08分 公開

日本のリテールバンクが歩むべき道――ベリングポイントが提言

[怒賀新也,ITmedia]

 ベリングポイントは11月17日、米BearingPointが10月17日に発表した調査「変化か取引か? 21世紀のリテールバンクモデル」の結果について解説する記者向けブリーフィングを開催した。さらに、調査結果を基に、日本の金融市場での取り組みに関してもコメントしている。

日本版SOXに対応するため、既に日本の大手企業ではビジネスプロセスの文書化などの取り組みに着手していると話す日本法人の内田士郎社長

 調査結果から、銀行業の新たな成功方程式と21世紀の新しいビジョンを形成するための3つの要因が示された。それぞれを挙げると、1つは、テクノロジーとプロセスへの投資から銀行が価値を獲得できるとする「プロセスに対する収益への傾斜」、次に、銀行員はより創造的な方法で全社データの活用を要求するデータブローカーであるとする「銀行と銀行員の役割の重要な変更」、3つ目は、セキュリティやコンプライアンスへの対応や、さまざまなリスクが増加する中で、顧客データをいかに処理するかといった内容の「顧客経験とコンプライアンスの課題」となっている。

 こうした状況を踏まえながら、日本における展開について説明した茅野英治ディレクターは、日本の金融市場について示唆した。まず、プロセスに関する21世紀の金融業における動きで考えられることが、業態を超えた戦略的提携だ。銀行と保険、証券、消費者金融を含めた垂直統合や、戦略的提携の動きが進むという。また、同業他社とのいわゆるシェアドサービスの取り組みも加速するとしている。

 また、「真の顧客主義が進む」のも同社の主張だ。金融機関は、市場の変化をすばやくとらえ、俊敏に対応する必要があるという。そのためには、迅速に新商品を開発、販売できるインフラ作りや、顧客分析のためのデータマネジメント導入、SOA(サービス指向アーキテクチャ)やBPM(Business Process Management)の導入が経営課題として挙げられるという。さらに、新BIS規制や日本版SOX対応のために、ITを活用した内部統制の強化も求められる。

 ベリングポイントは、こうした認識をベースにして、同社の具体的なサービス展開について紹介した。

 BPMやSOA導入におけるIT戦略の策定やBPMツールの導入、内部統制の分野では、ビジネスプロセスの文書化支援や「内部統制クイックスキャン」と呼ばれるサービス、リスクマネジメントでは、新BIS規制向けソリューションとしての第一の柱である「信用リスクアセット計算システム」の開発、第二の柱として「内部監査体制構築」といった取り組みに注力する考えだ。

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