「フィッシングサイトが多い国は?」を把握できる地図をWebsense Labsが公開

Websense Security Labsは1月24日、フィッシング詐欺サイトやマルウェアを仕込んだ悪意あるWebサイトが世界のどこに分布しているかを示す地図を公開した。

» 2006年01月24日 12時39分 公開
[高橋睦美,ITmedia]

 米WebSenseのセキュリティ情報分析機関、Websense Security Labsは1月24日、フィッシング詐欺サイトやマルウェアを仕込んだ悪意あるWebサイトが世界のどこに分布しているかを示す「Global Phishing and Crimeware Threat Map」(フィッシングおよびクライムウェアの脅威情報に関する世界地図)の公開を開始した。この地図は、フィッシング対策を目的とした業界団体、Anti-Phishing Working GroupのWebサイトにも提供される。

 この地図は、フィッシングサイトや、キーロガーをはじめとする個人情報を盗み取ろうとするマルウェア(WebSenseでは「クライムウェア」と表現)を仕掛けた悪意あるサイトがホスティングされている場所をIPアドレスを元に割り出し、国別に表示する。ポインタを当てると国ごとの比率が示される仕組みだ。

 地図の情報は15分おきに更新されるという。また、場所や日付、脅威の種別ごとに表示を変更することもできる。

 Websense Security Labsでは、この地図によって「ここ数カ月間で韓国と中国でフィッシングおよびクライムウェア関連のWebサイトが大幅に増加していること、米国は依然としてインターネット上の犯罪活動における最大の発信源となっていること」などが確認できるとし、犯罪者が新しい国に進出して攻撃を始めるような場合に、その状況を把握できるとしている。

 同ラボは同時に、セキュリティ調査から得られた最新のトピックについて情報を掲載するブログも開始している。

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