“バッドウェア”に立ち向かうプロジェクト

StopBadware.orgはスパイウェアやアドウェアをばらまいている企業を公表し、消費者が悪質なプログラムと戦う手助けをする。

» 2006年01月25日 18時54分 公開
[ITmedia]

 大学の研究者らがGoogleなどの企業の支援を受けて、スパイウェアなどの不正ソフトに立ち向かう「Neighborhood Watch」プロジェクトを立ち上げた。

 この数年がかりのプロジェクトにはハーバード大学バークマンセンター、オックスフォード大学のオックスフォードインターネット研究所が参加し、Google、Lenovo、Sunがスポンサーに付いている。Consumer Reports WebWatchと米消費者連合も特別消費者顧問として協力している。

 このプロジェクトは、消費者がバッドウェア(スパイウェアなど、ユーザーのオンライン行動を記録して、その情報を怪しいマーケティング業者に渡す悪質なソフト)と戦う手助けをするWebサイト「StopBadware.org」を設置した。

 このサイトでは、研究者らがバッドウェアと判断したプログラムについての簡潔な報告と、バッドウェア問題に関する詳細な学術研究を掲載する。またバッドウェアを拡散させている企業を公表し、これらの企業がどのように非倫理的なマーケティングを通じて利益を上げているかを解説する。

 ネットユーザーは同サイトで、自分がダウンロードしようとしているソフトがバッドウェアに感染しているかどうかを確認でき、自分が遭遇したバッドウェアについてほかの人々に警告することができる。同サイトでは、バッドウェアに感染したことのあるネットユーザーからの体験談も募集する。

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