MSサポートライフサイクルを改定、サポート終了日が月例パッチ公開日に

Microsoftのサポートライフサイクルが改定され、サポート期間が終わる製品に最新の修正プログラムが提供されるよう終了日が調整される。

» 2006年02月20日 07時00分 公開
[Paul DeGroot,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 Microsoftのサポートライフサイクルが変更され、製品のサポート期間の終了時に当該製品の最新の修正プログラムが提供されるように終了日が調整されるようになった。変更後のポリシーは2006年1月から有効で、既に最初の製品としてExchange 5.5に適用されているが、今後はこれが製品ライフサイクルの標準となる見込みだ。

 Microsoft製品ライフサイクルは、3つのフェーズで構成される。1つめは5年間のメインストリームサポートフェーズで、この期間内は修正プログラムや更新プログラムが無償で提供される。その後さらに5年間の延長サポートフェーズに入り、この間は緊急レベルのセキュリティ更新プログラムが無償で提供されるが、他の更新プログラムについては延長修正プログラムサポート契約が別途必要になる。あと1つは、オンラインセルフヘルプサポートである。これはメインストリームサポートフェーズおよび延長サポートフェーズと並行して提供され、通常はこれら2つのサポート期間が終了した後も継続される(製品の現行リリースから次のリリースまでの間が3年を超えた場合は、メインストリームおよび延長サポートフェーズが5年を経過しても継続して提供される可能性がある)。ビジネス製品にはすべてのフェーズが設けられるが、コンシューマー製品には延長サポートフェーズがない。

 新しいポリシーでは、製品が最後のサポートフェーズ期間が終了する際に、サポートの終了日が必ず月例修正プログラムが公開される毎月第2火曜日になるように調整される。これにより、その製品の既知の問題が、Microsoftの通常の月例修正プログラム発行サイクルのもとで修正プログラムが提供され、確実に解決されるようにする。

 例えば、Exchange 5.5の延長サポートは2005年12月31日に終了する予定であった。しかし、Microsoftはこの延長サポートの終了日を次の月例修正プログラムの公開日である2006年1月10日に変更し、その日にExchange 5.5の最後のサポート修正プログラムをリリースできるようにした。この修正プログラム自体は、2006年1月31日までサポートされる。

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