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» 2006年03月08日 10時14分 公開

ゼロから始める中小企業IT化への道:分かりやすいセキュリティに敏感な中小企業 (1/2)

中小企業がIT化を進める上で、重要になってくるのがセキュリティだ。ウイルス対策やファイアウォールなどの導入は進んでいるが、内部のミスや不正に対するセキュリティ対策が手薄になっている。

[伊嶋謙二,ITmedia]

 中小企業がIT化を進める上で、現在特に重視されているのがセキュリティだ。本連載の第2回(社内LANなくしてIT化の道は始まらない)で、LANや特に現在導入気運が高まっている無線LANを導入する際には、セキュリティに気を付ける必要があると述べた。これを踏まえ、調査結果から中小企業のセキュリティ対策の現状を見ていこう。

 まずは、中小企業市場においてセキュリティ製品がどのくらい導入されているのかを見てみたい。

図1 出典:ノークリサーチ「2005年版民間企業のITアプリケーションの利用実態と評価レポート」より

 図1は、現在中小企業が導入しているソフトウェア利用率を分野別に比較したものだが、セキュリティソフトの利用率は108.6%と群を抜いて高いことが分かる。これは前回説明したグループウェアを利用する企業の実に2倍に近い数値だ。利用率が100%を超えているということは、1つの会社が複数のソフトウェアを利用しているということを意味している。

 このグラフから、中小企業でネットワーク、特にインターネットを利用するためのインフラの整備が進んでいることをはっきりと読み取ることができる。インターネットを使って外部とのコミュニケーションを行う上で、ウイルス対策などのセキュリティソフトを利用することは、今や必須のルールとなっているからだ。

中小企業はどうセキュリティソフトを選ぶ?

 インターネット環境が整備され、LANが普及してきた今、ネットワーク面のセキュリティ対策は特に欠かせないものとなったわけだが、中小企業のユーザーはどのような基準でセキュリティソフトを選定しているのだろうか。

図2 出典:ノークリサーチ「2005年版民間企業のITアプリケーションの利用実態と評価レポート」より

 図2によると、「個々のシステムの機能が優れていること」が54.4%となっており、セキュリティソフトの導入するための選定基準として機能が最も重要視されていることが分かる。次いで「価格がリーズナブルであること」が50.6%となっている。中小企業の大半が認識しているとおり、セキュリティソフト導入時に最重要視すべきはその機能といえる。セキュリティは情報を守るためのもので、決して穴があってはいけない。「安かろう、悪かろう」といった対策では、その穴を突かれてしまう可能性がある。

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