従来のDr.Sum EAには、データ容量が2000万件までの「Dr.Sum EA Advanced」、1億件以上で利用する「Dr.Sum EA Enterprise」の2種類が提供されており、今回はその中間となるDr.Sum EA Premiumをリリースすることになった。従来のCPU数による課金体系ではなく、同時実行数およびデータボリュームによるライセンスモデルを採用したことも特徴となっている。
Dr.Sum EAの最大の特徴は、「集計キューブ」の作り置きが必要ないことだという。一般的なOLAP製品では、リレーショナルデータベース(RDB)をエンジンとして「部門実績キューブ」「店舗別実績キューブ」「商品別実績キューブ」といったように、集計したい情報ごとにあらかじめキューブを作っておかなくてはならない。
一方で、Dr.Sum EAでは、ユーザーのリクエストごとにリアルタイムにキューブが生成される。ユーザーが「部門別の売上実績が見たい」というリクエストを投げれば、その時点でキューブを作成し、データを集計、結果を返すわけだ。ここで気になるのが、リアルタイムでキューブをつくる際のシステムのパフォーマンスへの影響だ。今回64ビット対応した効果が最も現れるのがここだといえる。
実際に100万件のレコードが蓄積されたデータベースにリアルタイムに問い合わせるデモにおいても、そのデータ量をほとんど感じさせないほど軽く処理を完了させている。
また、同社はDr.Sum EAの機能をMicrosoftのExcelから自由に活用できる「Dr.Sum EA Datalizer for Excel」も提供する予定だ。これにより、使いなれたExcelから、ドリルダウンやドリルスルーなどを駆使しながら、Dr.Sum EAの分析機能を使いこなすことができるとしている。
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