64ビット対応の高速OLAPをウイングアークがリリースへ(2/2 ページ)

» 2006年03月08日 19時20分 公開
[怒賀新也,ITmedia]
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 従来のDr.Sum EAには、データ容量が2000万件までの「Dr.Sum EA Advanced」、1億件以上で利用する「Dr.Sum EA Enterprise」の2種類が提供されており、今回はその中間となるDr.Sum EA Premiumをリリースすることになった。従来のCPU数による課金体系ではなく、同時実行数およびデータボリュームによるライセンスモデルを採用したことも特徴となっている。

「Dr.Sum EAは2001年5月の発売以来、4年半で1110社に1620本の導入実績があり、現在も順調に導入実績を増やしています」と話す同社プロフェッショナルサービス部の田中潤氏

 Dr.Sum EAの最大の特徴は、「集計キューブ」の作り置きが必要ないことだという。一般的なOLAP製品では、リレーショナルデータベース(RDB)をエンジンとして「部門実績キューブ」「店舗別実績キューブ」「商品別実績キューブ」といったように、集計したい情報ごとにあらかじめキューブを作っておかなくてはならない。

 一方で、Dr.Sum EAでは、ユーザーのリクエストごとにリアルタイムにキューブが生成される。ユーザーが「部門別の売上実績が見たい」というリクエストを投げれば、その時点でキューブを作成し、データを集計、結果を返すわけだ。ここで気になるのが、リアルタイムでキューブをつくる際のシステムのパフォーマンスへの影響だ。今回64ビット対応した効果が最も現れるのがここだといえる。

 実際に100万件のレコードが蓄積されたデータベースにリアルタイムに問い合わせるデモにおいても、そのデータ量をほとんど感じさせないほど軽く処理を完了させている。

 また、同社はDr.Sum EAの機能をMicrosoftのExcelから自由に活用できる「Dr.Sum EA Datalizer for Excel」も提供する予定だ。これにより、使いなれたExcelから、ドリルダウンやドリルスルーなどを駆使しながら、Dr.Sum EAの分析機能を使いこなすことができるとしている。

Dr.Sum EA Datalizer for Excelのデモ画面
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