「Yahoo!ショッピング」3169社の情報流出 業務委託先からWinnyで

「Yahoo!ショッピング」に出店している3169社の情報などがWinnyを通じて流出していたことが分かった。業務委託先の社員の私物PCがウイルスに感染し、Winnyを通じて流出したという。

» 2006年03月21日 00時50分 公開
[ITmedia]

 ヤフーは3月20日、「Yahoo!ショッピング」に出店している企業3169社の情報などがWinnyを通じて流出していたことを明らかにした。業務委託先の社員のPCがウイルスに感染し、Winnyを通じて流出したという。

 流出元は、ヤフーが法人顧客サポート業務を委託していたネオ・コミュニケーションズ・オムニメディア(東京都新宿区、NEOCOM)。NEOCOMによると、流出したのはYahoo!ショッピングのモール出店企業に関する企業情報で、2004年4月と12月時点の取扱高などの経営情報と担当者の氏名、電話番号。またヤフー従業員の氏名やメールアドレスなど102人分、NEOCOMの従業員情報126人分も流出していた。

 ヤフーによると、ヤフーの個人会員の個人情報は含まれていないという。

 NEOCOMの説明によると、2005年7月、同社の社員が規則に違反し、自宅で仕事をしようと業務情報を私物PCに保存した。このPCがウイルスに感染し、同年12月にWinnyネットワークに情報が流出した。

 ヤフーは「NEOCOMの従業員管理に不備があったこと、当社の業務情報が業務委託先から流出したことはきわめて遺憾」としてNEOCOMに厳重注意を行った。今後は業務委託先の指導管理を徹底し、再発防止と情報管理体制を強化する。

 NEOCOMは流出を謝罪し、従業員への周知徹底や、インフラ面でも情報管理を徹底できる体制を構築していくとしている。

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