FAX通信もIPテレフォニー環境で、コニカミノルタとNECが協業

コニカミノルタとNECは、デジタル複合機とIPテレフォニーを組み合わせたドキュメントソリューションの提供に向け、協業を結んだ。

» 2006年03月30日 14時15分 公開
[ITmedia]

 コニカミノルタとNECは3月30日、デジタル複合機とIPテレフォニーという互いの技術を組み合わせたドキュメントソリューションの提供に向け、協業を結んだ。NECがパートナーとの連携強化を目的に展開する「UNIVERGEパートナープログラム」の一環となるもので、国内に限らず、北米、欧州でも協業を拡大していく。

 今回提携を結んだのは、コニカミノルタビジネステクノロジーズ、コニカミノルタビジネスソリューションズ、NEC、NECアクセステクニカの4社。協業の第1弾として「SIP対応FAX機能」を共同開発。4月10日のフルカラー複合機「bizhub C250」を皮切りに、順次対応複合機の販売を開始する。

 SIP対応FAX機能を搭載した複合機は、NECのSIPアダプタ「SFA-N010UJ」やSIP対応のIPテレフォニーサーバ「UNIVERGE SV7000」と連携することにより、IPネットワーク上でFAX通信を行えるようになる。これまでFAX通信には主にアナログ回線が利用されてきたが、これをIPテレフォニー環境に集約することにより、いっそう経済的にFAX通信を行える。特に、普及が遅れてきた「カラーファクス」機能について、高速化、高画質化やコスト削減が見込まれるという。

 両社は今後も、IPテレフォニー環境を基盤とした「ユビキタス・ドキュメントソリューション」の共同開発、販売に取り組んでいく計画だ。フリーアドレス制を採用したオフィスで、煩雑な設定なしに手近な複合機やプリンタを利用できる仕組みを提供するほか、プレゼンス管理システムやセキュリティ管理システムとの連携も視野に入れているという。

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