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» 2006年04月12日 19時23分 公開

当たり前だが顧客が分かる仕様書をつくろう――国内主要SIが共同の取り組み

NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所、構造計画研究所、東芝ソリューションの6社は、情報システムにおける「仕様」について検討する会を新たに発足させたと発表した。

[ITmedia]

 NTTデータ、富士通、NEC、日立製作所、構造計画研究所、東芝ソリューションの6社は4月12日、情報システムにおける「仕様」について、顧客に分かりやすい記述および合意方法を共同検討することで合意し、「実践的アプローチに基づく要求仕様の発注者ビュー検討会」(発注者ビュー検討会)を発足させたと発表した。

 国内の主要システムインテグレーターが集まった同検討会では、これまで企業ごと、プロジェクトごとに開発者の視点で個別に定めていた仕様書の記述方法やその合意方法を改め、「顧客視点で分かりやすいこと」「現場で使えること」をテーマに新たにベストプラクティスを作成する。それをIT産業界に浸透させるとともに、日本のIT産業全体のレベルアップを図るとしている。

 通常、情報システムを開発する際には、システムに求められる要件やその内容をより精緻な「仕様(業務システム仕様)」として書き、それを発注者(顧客)と開発者(ベンダー)の間で確認、合意しながら開発を進めていく。

 しかし、UMLなどの標準化の動きもあるものの、一般的には仕様の書き方に一貫性がないことが多く、開発者の視点だけで決められたものであったり、またプロジェクトごとに異なっていたりするのが現状。そのため、顧客にとってはなかなか理解しにくいものとなっている。

 こうした問題を解決するために今回6社は、発注者ビュー検討会を発足させ、顧客に分かりやすい仕様の記述方法、合意方法およびその普及推進について共同検討を実施することで合意した。

 同検討会では、顧客の視点に立ち、ベンダーやプロジェクトにかかわらず、仕様を理解しやすくすることに重点を置く。その中で、仕様記述方法の体系化と合意方法の検討、その普及を行っていくとしている。

 スケジュールでは、顧客視点での仕様記述方法について、画面遷移と定義から順次着手し、2007年9月末までに検討を終了する予定。また、2006年10月をめどに発注者側(顧客)企業の協力を得て、今回の成果物に対して順次顧客視点での評価、検証を実施し、標準案の策定および公開を目指す。

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