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» 2006年04月13日 16時26分 公開

ODFアライアンスにジャストが参画した理由

xfyでXMLとの協調を深めるジャストシステム。3月9日には国内で唯一のODFアライアンス参画を発表し、いっそう、その印象を深めた。この参画にはどのような思いがあるのか?

[木田佳克,ITmedia]

 2005年で「一太郎」誕生から20周年を迎えたジャストシステム。最近は、xfyを架け橋としてさまざまなアプリケーションとインタフェースを作り上げている。そして、既報のように、国内からは初めてのODFアライアンス参画を発表した。

 ジャストシステムは、ワープロソフト「一太郎」で国内としては早い時期から独自のドキュメントフォーマットを規定した。また、一太郎オフィスを1997年に発表するなど、ODF(OASIS Open Document Format for Office Applications)、そしてOpenOffice.orgなどのオープンなオフィスプラットフォームにも関心が高いものと想像ができる。XMLとのかかわりは、1999年に発表された一太郎Arkがその前身であったともいえるだろう。

 ITmediaのインタビューで「参画はどのような背景から?」との問いに、同社、社長室課長の澤崎章二氏は次のように語った。

 「XMLでつながったIBMとの協調がきっかけであり、急速に話が進んでいった(関連記事)。また、参画以前にも、2005年10月に一太郎2006でODFをサポートすることも表明しており(関連記事)、以前から注目していたフォーマットであることも大きな理由」と澤崎氏。

 さらに同氏は、今回のODFアライアンス参画は必然であったともいう。その見解に至る業界背景についても言及した。

 xfyではXMLを基としたアプリケーション環境を構築するが、ODFもまたドキュメント指向にXMLを拡張利用したもの。この関係からも、同社がXMLを元とした地固めをいっそう強化させようとしていることが明らかだ。

 xfyで使われているスクリプトのXVCD言語は、XML(XSLT)を拡張して独自開発したことが知られているが、ジャストシステムはここ数年で一時のオフィスアプリケーションベンダーとしての顔を払拭している。XMLアプリケーションベンダーとしての印象を深めようとしているのだ。

 XMLと従来アプリケーションの統合情勢が機運を高めている。IBMの次期DB2のコードネームViperでもXMLとデータベースデータをハイブリッド化実現することが話題となっている。かつてのローカルアプリケーションでも、Webとのプロパティレベルでの協調が大きなポイントとなっているのだ。RDBとXMLDBは共存するのか? との意見も飛び交っているが、RDBがXMLサポートすることに注目が集まっている。ODFもまたXML拡張のためシームレスな関係が築きやすい。

 ODFアライアンスの参画メンバー(IBM、ジャストシステム、Novell、Opera Software、Oracle、Red Hat、Sun Microsystems、OpenOffice.org、米マサチューセッツ州ハイテク委員会など約35の企業と団体)を見れば分かるように、その勢力は強大なものへとなりつつある。一方で、OpenXML(Microsoft)との対立も業界を沸かせているものの1つだ(関連記事)

 ジャストシステムは、ODFアライアンス参画でXMLを中核としたオープンスタンダードベンダーへと、さらに一つ駒を進めた。

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