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» 2006年05月10日 07時00分 公開

ITライフサイクルの視点で俯瞰するITライフサイクルマネジメントの新発想

EA、SOA、ITILといったトピックスは、これまで個別に論じられてきた。だが、これらをITライフサイクルの視点で俯瞰してみると――。

[増田克善+アイティセレクト編集部,ITmedia]

 ITシステムにおける新たなアーキテクチャやフレームワークは、これまでもIT関連雑誌で再三取り上げられ、書籍も多数出版されている。ところが、EAとSOA、プロジェクトマネジメント(PM)とITILといった関係性に触れた記事はあっても、ほとんどがそれぞれ個別に取り上げられてきているケースがほとんどだ。実際はそれぞれがマネジメントシステムであり、ITをビジネスに活用するための、企画〜設計・開発〜運用・保守というプロセスを回していくためのライフサイクルマネジメントを構成するフレームワークと考えられる。

 一般に、ITシステムのライフサイクルというと、システムの企画〜エンジニアリング(開発)〜運用〜エンジニアリング(保守)、そして廃棄に至るまでの循環プロセスを指す。これらすべてのプロセスを管理する手法や取り組みがITライフサイクルマネジメントである。とくにITシステムをライフサイクルでとらえたマネジメント手法が目新しいわけではないが、往々にしてIT業界ではそれぞれのプロセスの中でのフレームワークやプロセスマネジメントだけが語られることが多いのではないだろうか。前述したように、これまで個別に紹介され方法論が語られてきたEAやSOA、PM、ITILなども、このITライフサイクルマネジメントを構成するフレームワークとして考えると、その関係性がわかってくる。

 ITライフサイクルの企画フェーズとしては、いうまでもなくEAがマネジメント要素と位置づけられる。EAの取り組みによって、組織の業務とITシステムの全体像を表す「設計図」が作成される。組織の目標や戦略を基に、業務とITシステムの姿を共通フォーマットで明確にし、組織の構成要素とその機能や相互関係を明らかにすることになる。現状(As isモデル)を記述するとともに、将来のあるべき姿(To beモデル)、つまりそこに至るための段階を考慮して、次期モデルの政策・業務のあり方を策定する。

また、データ体系や適用処理体系を策定する時には、データ参照モデル(DRM)やサービスコンポーネント参照モデル(SRM)に基づいて行われる。このSRMをITシステムとして具現化する際のアーキテクチャとして利用されるのがSOAということになろう。

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