上司のPCにスパイウェアを仕掛けてメールなどを盗み見ていた米政府職員が、懲役5カ月、4万ドルの支払いなどの処分を言い渡された。
上司のPCにスパイウェアをインストールした男性が懲役刑を言い渡された。英セキュリティ企業Sophosが伝えている。
米教育省でシステム監査を担当していたケネス・クワック被告(34)は、上司のPCにスパイウェアをインストールして、電子メールなどの情報を盗み見ていた。さらに収集した情報を同僚と共有していたという。
米連邦地裁のロイス・ランバース判事は、クワック被告に懲役5カ月を言い渡し、その後5カ月間は電子的な監視を受けながら自宅謹慎することを命じた。被告は教育省に4万ドルを支払うよう命じられ、また3年間の保護観察を受ける。
「米政府はコンピュータシステムへの侵入を一切許さない方針を取っている。今回のようなハッキングは認められないばかりでなく、犯罪であるという明確なメッセージを職員に向けて打ち出している」とSophosの上級技術コンサルタント、グラハム・クルーリー氏は述べている。
「被告は、ハッキングが金銭的な動機によるものであると示す証拠が見つからなかったことに感謝すべきだ。もっと長い刑期を言い渡されずに済んだのだから」(同氏)
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