「IBM Dynamic Inventory Optimization Solution」はデータ分析技術を使って需要に応じた在庫レベル調整を支援。在庫を最大で40%削減できる可能性があるという。
米IBMは5月22日、高度なデータ分析技術を使って需要に応じた在庫レベル調整を支援する小売業界向け新ソリューション「IBM Dynamic Inventory Optimization Solution」を発表、即日提供を開始した。
同ソリューションはIBMの特許技術を利用してPOSなどのデータを分析し、小売業者とベンダーの調達ルールを評価して、注文および補充の提案を行う。これにより店舗レベルで在庫とサービスの最適なバランス維持を支援し、場合によっては在庫を最大で40%削減できる可能性があるとしている。
ドイツの小売りチェーンMax Bahrはこのシステムを導入し、毎晩90店舗のPOSトランザクション1500万〜2000万件を分析。製品ごとに過去2年の実績と照らし合わせ、約3億4000万件の補充目標を算出して、うち90%を自動発注しているという。
同製品はERPのアドオンプランニングコンポーネントとして組み込むことができるほか、非ERP環境でも商品補充システムに組み込んで運用することが可能。
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