日産自動車、ワールドワイドの連結経営管理にハイペリオンのソフトウェアを導入

ハイペリオンは日産自動車が同社のソフトウェアを導入し、戦略目標を達成するためにグループ企業36社の経営データの連結管理を行っていることを明らかにした。

» 2006年06月05日 11時32分 公開
[ITmedia]

 ハイペリオンは6月5日、日産自動車が同社のソフトウェアを導入し、戦略目標を達成するためにグループ企業36社の経営データの連結管理を行っていることを明らかにした。

 日産は1999年3月にフランスのルノーと提携し、それを機に負債の削減、売上と利益の増加を目標にした大胆な再建計画を立てた。そして、1999年以降に設定したすべての経営計画目標を実現、そして2005年4月に発表された3カ年計画である「日産バリューアップ」では、期間中3年の各年度においてグローバルな自動車業界の中でトップレベルの営業利益率の維持、2008年度においてグローバル販売台数420万台の実現、期間平均で手許資金を除く投下資本利益率(ROIC)20%の達成などを掲げた。

 日産では上記の目標を実現するために、SAPのR/3で取得した経営データを分析する必要があったため、ハイペリオンのソフトウェアを導入した。これにより、市場や業務ごとの車種別収益を含むグループ企業の収益を分析し、詳しいデータを基にした意思決定を行うことができるようになった。

 日産には、1つの車種の収益について全責任を負うプログラムダイレクター(PD)がいる。PDはハイペリオン製品を使うことで、日本、北米、ヨーロッパなどのマーケット別や、開発や購買、製造といった業務別の収益データのチェックが可能になった。

 また、車のコードやカーナビ搭載の有無、ホイールの情報といった細かな情報を基にデータを掘り下げることが可能になったという。さらに、レポートの情報は分析され、最終的にどの車種が、どんな特徴を持ち、どこの市場で最も収益を上げているかを可視化できるようになったとしている。

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