野村総研とインターシステムズ、医療分野向けシステムを共同で提供

インターシステムズジャパンは「Cache」と野村総合研究所が提供する「Senju Family」を連携させ、医療分野における統合運用管理ソリューションを提供することを明らかにした。

» 2006年07月10日 19時33分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 インターシステムズジャパンは同社の主力製品であるデータベース管理システム「Cache」と、野村総合研究所が提供する運用管理ツール「Senju Family」を連携させ、医療分野における統合運用管理ソリューションを提供することを明らかにした。

 これにより、導入企業は電子カルテ、医療会計、看護支援、臨床検査など病院内に稼働する複数のシステムのジョブ管理、システム監視、データベースのチューニング、自動運用などを行うシステムをテンプレートとして導入し、統合的な管理環境を構築できる。また、他社製品と比較して、ライセンス費用を含めたTCOが相対的に低いことも特徴として挙げられている。

Senju FamilyとCacheの連携

 野村総合研究所 千手サービス事業部の寺井忠仁氏は「Senjuはもともと野村総合研究所の社内で開発していたものであるため、医療分野への市場開拓は進んでいなかった。そこで、同分野での多数の導入実績を持つインターシステムズとの協業を決めた」と協業の理由を話す。ほかのデータベースベンダーと比較して、Cacheがベンダーへの依存性が低いことも理由として挙げている。

野村総合研究所千手サービス事業部の寺井忠仁氏

 一方、インターシステムズの営業本部で部長を務める小田周平氏は「医療分野は一般にIT化が遅れており、メインフレームの利用率もいまだに高い。メンテナンスコストが高くつくこと、技術者不足などの理由で今後はシステムのオープン化への道を歩むことになる。そこでの選択肢を提供したい」と話している。

 初年度10〜20のシステム導入を見込んでいる。

インターシステムズの営業本部で部長を務める小田周平氏

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