ルーチンワークで時間外労働、ITスタッフの87%

» 2006年07月11日 10時52分 公開
[ITmedia]

 ITスタッフの87%は、ルーチン的なIT作業をこなすために時間外労働を強いられている――IT管理ソリューション企業KACEと調査会社King Researchの調査で明らかになった。

 この調査によると、残業や休日出勤を避けられるITスタッフは13%。ただしこれは中規模企業の話で、大規模企業では20%、小規模企業では34%となった。

 「企業のIT部門はサーバやデスクトップコンピュータの管理にかなりの時間とリソースを費やしている。こうしたパッチ管理や新たなマシンの導入などの作業の多くは時間と費用がかかることがある」とKing Researchのダイアン・ハグランド氏は述べている。

 中規模企業では自動化が進んではいるものの、パッチ管理やソフトの配布、セキュリティ強化などの反復的なIT作業を完全に自動化するには至っていない。中規模企業の回答者の19%がIT作業がほとんど自動化されていないと答え、自動化を行っていると回答したのは半数(54%)だった。

 比較的大規模な企業は82%がルーチン的なIT作業を自動化しており、小規模企業ではこの割合は29%だった。

 またこの調査では、自動化ツールを使っているITスタッフが、社内開発のツールよりも商用ツールを好んでいることが明らかになった。彼らの自動化に関する最大の不満はコストで、サポートやツールを評価する時間がないことなども懸念事項として挙げられたという。

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