W-ZERO3から社内ネットワークにIPSec VPN接続――日立

日立製作所は、「W-ZERO3」をはじめ、Windows Mobile 5.0/2003を搭載した各種PDA上で動作する2種類のリモートアクセスソリューションを発表した。

» 2006年07月18日 16時43分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は7月18日、ウィルコムの「W-ZERO3」をはじめ、Windows Mobile 5.0/2003を搭載した各種PDA/携帯端末上で動作する、2種類のリモートアクセスソリューションを発表した。これらを活用することで、モバイル端末から社内ネットワークへのセキュアなアクセスを実現するという。

 同社はこれまで、PDA向けのVPNクライアントソフトウェア「movianVPN」とその関連サービスを提供してきた。

 新たにその後継製品として、Windows Mobile 2003/Mobile 5.0を搭載したPDA向けのIPSecクライアントソフトウェア「DOVPN」を提供。これにより、「HP iPAQシリーズ」やW-ZERO3(第2四半期対応予定)などの端末から、Cisco VPNやJuniper NetScreenシリーズなどのIPSec ゲートウェイとの間でVPNトンネルを確立し、データの盗聴/改ざんといったリスクの少ない安全な接続を実現できる。日立は併せて、コンサルテーションや保守、問い合わせ対応などの関連サービスも提供していく。

 もう1つのソリューションは、シトリックス・システムズ・ジャパンのSSL VPNアプライアンス「Citrix Access Gateway」と連携したSSL VPNソリューションだ。

 このソリューションでは、シトリックスの「Citrix Presentation Server」環境におけるPDAや携帯電話など、各種モバイル端末からSSLによる暗号接続を行える環境を実現する。必要なソフトウェアは初回接続時にダウンロードするため、端末へのインストール作業が不要なこと、接続環境を監視し、セキュリティポリシーに合致した場合にのみアクセスを許可するエンドポイントセキュリティを装備していることなどが特徴だ。

 日立では、企業のネットワーク環境に応じてこれらのソリューションを選択、導入することにより、PDAなどのモバイル端末を活用し、外出先から社内ネットワークへの安全なリモートアクセスを実現できるとし、7月21日より提供を開始する。

 DOVPNおよび関連サービスの価格は個別見積もり。SSL VPNソリューションのうち、Citrix Access Gateway 4.2のハードウェア本体は44万5410円、同ゲートウェイのSubscription Advantage EASYライセンスは1万7640円など。なお、7月26日、27日に東京国際フォーラムで開催される「HITACHI uVALUEコンベンション2006」で一連のソリューションを紹介するという。

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