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» 2006年07月24日 15時47分 公開

Exchangeデータストアの変更は先送り (1/2)

Microsoftのメッセージングサーバの次期版「Exchange 2007」は従来版と同様、Extensible Storage Engineベースとなる。しかし、将来的にSQL Serverデータベースストアに統合する計画に変わりはないという。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

米国eWEEK編集部注:ミッションクリティカルな電子メール/スケジューラ/メッセージング市場での企業ニーズに対応することを目指したMicrosoftの計画にスポットライトを当てた記事を数回にわたって連載する。今回はその第1回目である。

 Microsoftの電子メール/スケジューラ/メッセージングサーバの次期版「Exchange 2007」は従来版と同様、Extensible Storage Engine(Jetデータベースストアから派生した技術)をベースとしたものになるが、同社では、将来的にExchangeをSQL Serverデータベースストアに統合する計画に変わりはないとしている。

 ただ、それが具体的にいつになるかは、まだ分からないという。

 Exchange Server製品グループのゼネラルマネジャー、テリー・マイヤーソン氏は、Exchange 2007でJetエンジンを引き続き採用することで、より多くの価値をユーザーに提供できると主張している。同製品の第2パブリックβは7月末に、最終版は2006年末または2007年初頭にリリースされる見込みだ。

 「Exchange 2007では、ストレージ周りで素晴らしい価値を提供する一方で、64ビット最適化によるコスト削減とアプリケーションデータベースの構築を可能にする」とマイヤーソン氏は話す。

 同氏によると、MicrosoftがExchange 2007でSQLに移行するよりも、Jetにとどまるほうが多くの価値が得られるそうだ。SQLに移行すれば異なる価値が実現されるが、「それはリンゴとオレンジを比べるようなものだ」という。

 同じ考えのユーザーもいる。テキサス州にあるData Returnでシニアソリューションエンジニアを務めるジョエル・スティッドリー氏もその一人だ。戦略的エンタープライズIT運用サービスのプロバイダーである同社は、Exchange TAP(Technology Adoption Program)を通じてExchange製品を早期に導入している。スティッドリー氏によると、MicrosoftがJetを捨て、SQLをバックエンドに採用するのではないかという噂が数年前に広まったとき、期待でわくわくしたという。

 「しかしこの数年、Jetの安定性、パフォーマンス、復元性が改善されたことで、SQLエンジンに移行する必要性が大きく薄らいだ。SQLへの移行によって多くのメリットが得られるとは思うが、そこへ行き着くまでには多くの技術的ハードルを乗り越えなければならない」と同氏は語る。

 マイヤーソン氏によると、SQLストアへの移行に関しては、Exchangeチームが取り組んできた各種の管理機能との優先順位という観点から判断する必要があったという。これらの管理機能の1つが、Windows PowerShellをベースとする新しいスクリプティングシェルである。「これはMicrosoftが取り組んできた管理技術の中でも、かつてなくエキサイティングな機能だ」(同氏)

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