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» 2006年07月26日 18時52分 公開

競争の激化で追いつめられるマイクロソフトのExchange (1/2)

β2がリリースされたExchange 2007は、これからも多くの企業から支持されるだろう。しかし、こうしたプロプライエタリなシステムの代わりに、オープンなシステムを求めるユーザーも増えてきている。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

米国eWEEK編集部注:ミッションクリティカルな電子メール/スケジューラ/メッセージング市場での企業ニーズに対応することを目指したMicrosoftの計画にスポットライトを当てた記事を数回にわたって連載する。今回はその第3回目である。

 電子メール/カレンダー/メッセージングソフトウェア「Exchange 2007」のリリースを間近に控えるMicrosoftはここ最近、昔からのライバルである「Lotus Notes」ばかりでなく、新興勢力のオープンソースソリューションとも激しい競争を繰り広げるようになっている。

 ワシントン州レドモンドに本拠を置くMicrosoftは7月24日に、Exchange 2007の一般公開用β版を発表した。本製品の出荷は、2006年末から2007年初頭になる予定だ。

 本製品に搭載される機能をすべて備えたβ2では、新機能の追加および既存機能の刷新が図られている。

 Exchange 2007のリリースで、Microsoftは競争の激しい同市場における立場をさらに強化することができると、同社の幹部は胸を張っている。

 Exchangeサーバ製品部門担当のコーポレートバイスプレジデント、デイブ・トンプソン氏は、各社の最高技術責任者(CIO)にExchangeの対抗馬となり得る製品について話を聞いたところ、その多くがLotus Notesの名を挙げたと、eWEEKに対して語った。

 トンプソン氏によれば、Novellの「GroupWise」を利用している企業も少なくはないが、Exchangeへの乗り換えは着々と進んでおり、オープンソースソリューションに移行するケースに至ってはほんのまれにしか見られないという。

 「過去2年の間に、オープンソースソリューションの利用を始めたという事例を見聞きしたのは、実際には片手で数えられるほどだった」(トンプソン氏)

 MicrosoftのExchange開発チームは、企業を対象として同製品を設計し、スケジュール制作やモバイルアクセス、コンプライアンス、ウイルス対策などの機能を盛り込むことに膨大な時間とリソースを費やしたが、「われわれが力を尽くして生み出した製品と比べ、オープンソースプラットフォームは洗練性に欠けている」と、トンプソン氏は指摘した。

 また同氏は、現在Notesを利用しているユーザーと話し合った結果、同プラットフォームを使い続けているのは、電子メールやスケジューリング機能が優れているからではなく、同製品上で動作するアプリケーションが必要であるためだということが分かったと述べている。

 Microsoftはこうした背景を踏まえ、「Lotus Domino Application」環境を分析評価し、アプリケーションの共存および移行計画を立てるための「Microsoft Application Analyzer 2006 for Lotus Domino」を開発した。

 そのほかにも、「Microsoft Data Migrator 2006 for Lotus Domino」と呼ばれるツールの開発が進行中だ。同ツールを利用すると、Notes上で稼働させているアプリケーションから任意のものを選び、そのデータを「SharePoint」へ簡単に移行することができる。「これらの取り組みは、いずれ大きな成長を遂げるだろう」(トンプソン氏)

 テキサス州のData Returnで上級ソリューションエンジニアを務めるジョエル・スティッドレー氏も、トンプソン氏と同様の見方をしており、Exchangeと互角に張り合えるオープンソースソリューションは今のところ存在しないと述べている。Data Returnは、戦略的なエンタープライズITサービスのプロバイダーで、「Exchange TAP(Technology Adoption Program)」を介して早くからExchangeを活用してきた企業だ。

 「Exchange Serverに狙いを定めていると公言するオープンソースプロジェクトはいくつかあるが、いずれもエンタープライズでの使用に耐えうるレベルには達しておらず、エンドユーザー向けと同等の品質のものばかりだ。Exchangeを模倣したオープンソース製品が近いうちに普及するということは、とても考えられない」(スティッドレー氏)

 スティッドレー氏はLotus Notesの使用経験もあるとのことだが、ユーザーエクスペリエンスに関してはExchangeに軍配が上がると評価している。「Active Directory」との緊密な連係により、管理上の負担が減るというメリットもあるという。

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