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» 2006年07月27日 16時47分 公開

GoogleがOSCONに登場――「オープンソースは競争を促進する」

OSCONにおいてGoogleの幹部は、同社がオープンソースをサポートする意味について語るとともに、ODF(Open Document Format)Allianceに加盟したことを明らかにした。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 「Googleでは、業界の競争を促進するための最も強力な手段がオープンソースであると考えており、この業界の健全性を維持し、業界に絶えず新しい血を注ぎ込むのを支援することが当社の目標だ」――Googleのオープンソースプログラムマネジャー、クリス・ディボーナ氏は、7月26日にオレゴン州ポートランドで開催された年次O'Reilly Open Source Conference(OSCON)のプレゼンテーションで、このように語った。

 「オープンソースソフトウェアによって世界が面白くなり、Googleはそこからたくさんの恩恵を受けている。オープンソースをサポートし、その健全性を維持することが重要だとわれわれが考えているのはそのためだ」(同氏)

 しかし、企業がオープンソースをサポートしようと思うのであれば、やらなければならないことが幾つかあるという。「そして何よりもまず、それを正しい方法で行う必要がある。とりわけ重要なのがコンプライアンス(法令順守)であり、われわれがこれをないがしろにすれば、Googleの評判に傷がつくことになる」とディボーナ氏は述べた。

 同氏によると、Googleは多くのソフトウェアを出荷しているわけではないが、ソフトウェアライセンスに関するコンプライアンスについてはプログラム的アプローチを採用しており、他社もこれに倣うことを期待しているという。

 ディボーナ氏はこのプレゼンテーションで、話題に上がった企業などの場所や画像を示すのにGoogle Earthを盛んに利用するとともに、話題が脱線するのを防いだり、次に話す内容を思い出したりするためにポップアップ表示なども活用した。さらに同氏はプレゼンテーションの中で、GoogleがODF(Open Document Format)Allianceに加盟したことを明らかにした。

 この動きの背景についてディボーナ氏は、GoogleはSFLC(Software Freedom Law Center)に対し、ODFの出所を調べ、オープンソースとして利用することに問題がないか確認するよう依頼したと説明した。

 この調査には1カ月ほどかかり、SFLCがODFを承認したのを受けて、GoogleはODF Allianceに加盟したという。

 SFLCのエベン・モグレン会長は7月に公開した意見書の中で、「ここに述べた事実に基づき、また条件付きではあるが、OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information)が標準化、ライセンスしているODFは、ApacheおよびFSFが作成したラインセンスの下で配布されるフリー/オープンソースソフトウェアとしての利用を妨げる法的障害は存在しない、というのがわれわれの見解である」と結論付けている。

 ディボーナ氏によると、GoogleはFirefoxブラウザにも多くの時間と資金、リソースを投入しているという。だが同氏は、それ以上の詳細については語らなかった。

 学生によるオープンソースプロジェクト開発を支援する目的で毎年夏に開催されるイベントに関して、ディボーナ氏は、今回の「Google Summer of Code 2006」では全世界の3044人から6338件のアプリケーションの応募があり、そのうち90カ国の456の学校から630人の学生の参加が認められたと述べた。

 「今回のイベントに掛かる経費は総額で約300万ドルになる」と同氏は話す。

 ディボーナ氏によると、これらのプロジェクトの48%はGNU GPL(General Public License)を選び、13.7%が新しいBSDライセンス、12.7%がLGPLを選択したという。さらに同氏は、GPLのメリットを強調し、このライセンスの次期版をめぐる議論の重要性について説明した。

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