IntelとAMDが繰り広げる省電力競争の盲点とは?(2/3 ページ)

» 2006年08月02日 05時19分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 調査会社のIDCによれば、2006年のブレードサーバ市場は、サーバ全体の6%に過ぎず、売り上げで32億ドル、台数では約75万台にとどまっているが、2010年には売り上げが105億ドル、台数は300万台に拡大し、全体に占める割合も17%に達するという。

 「IBMで最も急成長を遂げたビジネスであり、今後も大きなチャンスがある」とダガティー氏は話す。

 ブレードサーバが人気を獲得している理由として、高密度が挙げられているが、高密度による恩恵は、1Uのラックマウント型サーバの2倍というスペース当たりのプロセッサ数だけではない。電源装置や冷却ファンなどをシャーシー単位で共有するため、44%を占める「その他」の消費電力を大きく節約できる。

 また、ブレードサーバがシャーシに統合するのは、サーバだけではない。Gigabit EthernetやFibre Channelのスイッチも統合できる。IBM以外に前者ではCisco SystemsやNortel、後者ではCisco Systems、Brocade Communications Systems、QLogic、McDATAがスイッチを提供しており、これらのスイッチ製品も電源装置や冷却ファンを共有する。ブレードサーバは、いわば「エコシステム」を構築していると言っていい。

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