マイクロソフトは、中小規模事業所向けサーバスイートの最新版となる「Microsoft Windows Small Business Server 2003 R2」日本語版を発売した。PCメーカーからプリインストールモデルも順次登場する見込み。
マイクロソフトは、中小規模事業所向けサーバスイートの最新版となる「Microsoft Windows Small Business Server 2003 R2」日本語版の販売を9月15日から開始した。
Microsoft Windows Small Business Server 2003 R2(以下Windows SB Server 2003 R2)は、実績のあるWindows Server 2003をベースに、中小規模企業向けにコンポーネントを最適化したサーバスイート製品。含まれるコンポーネントの違いにより「Standard Edition」および「Premium Edition」の2製品が提供される。
Standard Editionは基本となるサーバOSに加えて電子メールサーバのExchange Server 2003、Windows SharePoint Services、それにクライアント用のOutlook 2003で構成される。Premium Editionはそれに加えてレポート機能を提供するSQL Server 2005 Workgroup Edition、ファイアウォール機能を提供するISA Server 2004 Standard Edition、Webサーバ構築のためのツールであるOffice FrontPage 2003が含まれる。
R2では以下のような変更が行われている。
Windows Server Update Services(WSUS)の機能が統合され、更新プログラムの配布および管理を単一コンソールで一元的に行うことができる(グリーンチェック機能)。また、各サーバやクライアントの更新プログラムの適用状況をレポートから一目で把握することが可能。
メールボックスのサイズ制限が16Gバイトから75Gバイトに拡張された。
Windows SB Server 2003 R2 Premium Editionには「SQL Server 2005 Workgroup Edition」が含まれ、最適なパフォーマンスを提供する自動チューニングやReporting Service機能が提供される。
クライアント アクセス ライセンス(CAL)が拡張され、CALを追加購入することなく、Windows SB Server 2003 R2と同一ネットワーク内に配置されているExchange Server 2003、SQL Server 2005 Workgroup EditionおよびWindows Serverにアクセスすることができる。
旧バージョンからのアップグレードパスも用意されている(バージョン アップグレード)。また、StandardからPremiumへのアップグレードも可能(プロダクト アップグレード)。さらに、SB ServerからWindows Server 2003 R2への移行パスもある(トランジションパック)。それらの価格は以下のとおり。
Windows Small Business Server 2003 R2 Standard Edition
製品名 | 推定小売価格(税別) |
---|---|
通常版(5CAL付き) | 110,000円 |
バージョン アップグレード版(5CAL付き) | 53,800円 |
トランジションパック(5CAL付き) | 264,000円 |
Windows Small Business Server 2003 R2 Premium Edition
製品名 | 推定小売価格(税別) |
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通常版(5CAL付き) | 238,000円 |
バージョン アップグレード版(5CAL付き) | 129,000円 |
プロダクト アップグレード版 | 129,000円 |
トランジションパック(5CAL付き) | 547,000円(※) |
※SQL Server 2005へのアップグレード含む
また、同製品への対応表明をしているハードウェアベンダー各社から、プリインストールモデルが順次提供される。現在、対応を表明しているのは以下のとおり。デル、日本電気、日本アイ・ビー・エム、日本ヒューレット・パッカード、富士通。
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