ジャストシステム、DB2 9版の「xfy Enterprise Solution」をリリース

ジャストシステムが「xfy Enterprise Solution for DB2 9」を22日に発売することを明らかにした。DB2 9に収納されたXMLデータを、そのままクライアント上で直接編集・加工することができる。

» 2006年09月21日 12時20分 公開
[ITmedia]

 ジャストシステムは9月21日、XMLアプリケーション開発基盤環境とクライアント実行環境を統合的に提供する法人向けソリューション製品、「xfy Enterprise Solution 1.0」と、IBMの 「DB2 9」との連携を行う「xfy Database Adapter for DB2 9」をセットにした「xfy Enterprise Solution for DB2 9」を22日に発売することを明らかにした。

 同社は2004年11月、あらゆるXML文書を自由に読み、書き、組み合わせ、WYSIWYGで扱うことができるxfy technologyを発表しているが、同技術を基盤とした製品の出荷は、xfy Enterprise Solutionファミリーが初めて。

 xfy Enterprise Solution 1.0は、企業におけるXML文書の作成・編集環境、アプリケーション実行環境、およびアプリケーション開発基盤環境の3つを統合的に提供するもの。「xfy Client Runtime」を核とし、既存のXMLスキーマやXSLTなどからxfyコンポーネントを自動生成する「xfy View Generator」、ユーザー画面を対話式に開発できる「xfy View Designer」、および「xfy Developer's TookKit」から構成される。

 xfy Database Adapterをセットにしたxfy Enterprise Solution for DB2 9は、XMLデータベースとRDBのハイブリッドである「DB2 9」(コードネーム:Viper)の機能をフルに引き出すための製品で、DB2 9に収納されたXMLデータを、そのままクライアント上で直接編集・加工することができる。XMLスキーマはもちろん、XQueryの結果からも半自動的、かつリアルタイムにDB2 9のフロントエンドアプリケーションが開発できるという。

 XQueryとSQLの差異を意識することなく、利用できるのがxfy Enterprise Solution 1.0の大きな特徴だ。問い合わせ対象となるデータベースを選択するだけで、そのデータベースにあった問い合わせ文を自動的に生成したり、RDBデータの参照結果を条件にして、XMLデータベースのデータを問い合わせるXQueryを自動生成することも可能だという。

 また、利用するWebサービスを選択して必要な情報を設定するだけで、自動的にリクエストを発行し、取得したXMLデータを基に自動的にビューを作成することもできる。システムインテグレーターや企業の情報システム部門は、全社レベルでの高度なXMLアプリケーションを短期間で提供でき、また、エンドユーザーらは自ら業務目的に最適なXMLアプリケーションを作成することもできる。

 1サーバ/50クライアントライセンスを含んだxfy Enterprise Solution for DB2 9の価格は750万円。なお、開発者向けには、トライアル版が用意されており、Webサイトから無償ダウンロードできる。

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