フォーティネット、新世代ASICを搭載したアプライアンスの新製品

フォーティネットジャパンは、新世代のASICを搭載したUTMアプライアンスの新製品「FortiGate-3600A」を発表した。

» 2006年10月04日 17時04分 公開
[ITmedia]

 フォーティネットジャパンは10月4日、UTM(Unified Threat Management:統合脅威管理)アプライアンスの新製品「FortiGate-3600A」を発表した。

 FortiGateシリーズは、ファイアウォール/VPNやIPS、URLフィルタリング、アンチウイルス/スパムといった複数のセキュリティ機能を搭載したアプライアンス製品。2月に発表された専用OS「FortiOS」の新バージョンでは、さらにSSL VPN機能がサポートされたほか、P2PソフトやIM(インスタントメッセージング)ソフトのトラフィック制御が行えるようになった。

 いずれも同社が独自に開発したASICとOSをベースにしており、パフォーマンスに優れる点が特徴だ。また、各種セキュリティソフトとシグネチャも自ら開発、搭載していることから、アライアンスの行方に左右されることなく、安定してアップデートを継続できることもメリットという。

 新製品のFortiGate-3600Aは、ギガビットクラスのスループットが要求される大規模企業や学術情報ネットワークを対象とした製品だ。FortiOS 3.0で加わった各機能を高速化する新世代のASIC「FortiASIC CP-6(コンテンツ・プロセッサ-6)」を搭載しており、コンテンツスキャンをより高速に行えるようになった。

 ファイアウォールのスループットは最大で6Gbps、VPNスループットは最大800Mbps。ファイアウォールのスループットを既存機種「FortiGate-3600」と比べ50%向上している。

 FortiGate-3600Aはギガビットイーサネットを8ポート、SFPを2ポート搭載している。このSFPポートは、スモールパケットの処理能力を高める「FortiAccel」テクノロジを実装しており、VoIPやオンラインゲームなど、大量のスモールパケットをやり取りするネットワークでも低遅延で処理を行えるという。本体にはさらに、AMC MicroTCA拡張スロットが2つ搭載された。今後、10Gbps対応のLANモジュールやT1/E1、DS-3、OC-3といったWANモジュールの提供が計画されているという。

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