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» 2006年11月21日 20時18分 公開

「メールは知的財産」、シマンテックがメッセージ統合管理ソリューション

シマンテックはメールセキュリティ製品「Symantec Mail Security 8300」を発表、アーカイブソフトと連携させ、内外の脅威や法規制に対してメールデータの完全性を保証するメッセージ統合管理ソリューションを展開する。

[堀見誠司,ITmedia]

 シマンテックは11月21日、メールセキュリティアプライアンスの新製品「Symantec Mail Security(SMS) 8300シリーズ」を発表した。同社は、SMSとメールアーカイブソフト「Symantec Enterprise Vault」を組み合わせ、電子メールコンテンツのライフサイクル管理ソリューションとしてコンプライアンスを重視する企業などに売り込む考え。

画像 Symantec Mail Security 8300シリーズ

 シマンテックが「EMM」(エンタープライズメッセージング管理)と呼ぶ、メール管理にかかわるセキュリティ対策とアーカイビングのジョイントソリューションは、旧ベリタスソフトウェア、シマンテックの合併で実現した最初のソリューションとして国内で展開中だ。同日、日商エレクトロニクスがEMMの販社第1号として、SMSとEnterprise Vault両製品の取り扱いを開始したことが併せてアナウンスされた。日商エレは、2005年末からSMS 8200シリーズを販売してきた実績を持つ。

 EMMでは、「メールは今後、単なるコミュニケーションツールという位置づけではなく、そのものが知的財産として利用される」(米Symantec ソリューションマーケティングディレクターの香川悦子氏)という視点で、メールの保護やアーカイビングを一元化する。メールゲートウェイにより機密情報の流出が防げるのと同時に、例えばアドホックのメールは2週間後に破棄し、財務に関連するメールデータのみストレージで6年間保管するといった情報分類に基づくライフサイクル管理を通じて、コンテンツの完全性やビジネスの継続性が保たれるという。

企業のメール保護の重要性について説明する香川ソリューションマーケティングディレクター

 SMS 8300シリーズは、アンチスパム、アンチウイルス、コンテンツフィルタリング、アクセス制御の機能を提供するアプライアンス型のメールセキュリティ製品。現行の8200シリーズのシステムソフトをバージョンアップし、CPUにデュアルコアXeon、メモリを4GBに拡張するなどハードウェアを強化している。コンテンツコントロールの機能拡張として、ウイルス感染のおそれのあるメールを一時的に隔離するゼロデイ攻撃のプロテクト機能や、メッセージのレピュテーションを学習してデータベースとして内部に保持する機能を備えた。「8360」と上位モデルの「8380」の2機種が用意される。なおSMS 8200シリーズも、システムの更新で同等の機能を実現できる。

 また、オプションでフィルタリングのポリシーテンプレートや辞書をアドオンできるようになっているが、米・英国の各種規制に対応したものが中心で、ローカライズはまだ行われていない。国内向けについては、J-SOX法の実施基準などをかんがみて対応するという。

画像 Enterprise VaultはExchangeメールのパーミッション情報も含めて二次ストレージにアーカイブする

 Enterprise Vaultは、Exchangeのジャーナルを安価なNASなどのセカンダリのデータストアへ移動させるソフトで、訴訟に関連するメールの検索、レポーティングを支援する「Discovery Accelerator」や、メールをサンプリングして監査する「Compliance Accelerator」といったコンプライアンス支援ツールが特徴となっている。

 シマンテックでは今後、販売パートナーを増やしながら、オンライントレーディングをサービスする金融企業、海外とのやり取りの多いグローバル企業などをターゲットにEMMソリューションの導入を進めていく。また、2007年にリリース予定のEnterprise Vaultの次バージョンでは、SMSとの間でメッセージのポリシー管理を共通化するといった有機的な機能統合を図るとしている。

 米国ではすでに「Symantec IM Manager」とEnterprise Vaultを連携させたIM(インスタントメッセージング)の監視・アーカイビングのソリューション展開も始まっている。「セキュリティとアーカイビングの統合がわれわれのビジョン。メール以外のメッセージングプラットフォームの監視や管理も実現していきたい」(香川氏)。

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