2007年2月にリリース予定だった新プロセッサを、Intelは計画よりも早くメーカーに出荷開始した。
米Intelは予定よりも早く、ハードメーカーに5番目のクアッドコア(4コア)プロセッサを提供している。
同社は12月11日、クアッドコアXeon 5300ファミリーの5番目のプロセッサを出荷開始したと発表した。同社は11月14日に同社初のクアッドコアプロセッサを発表した(11月15日の記事参照)。
Intelはこのプロセッサを2007年2月にリリース予定だったが、ハードメーカーからの需要増を受けて、予定より早く投入したと同社の広報担当者はeWEEKに語った。
この最新のXeon 5300プロセッサは2.0GHzで動作する。1333MHzのFSB(フロントサイドバス)アーキテクチャ、8Mバイトの2次キャッシュを備え、TDP(プロセッサの放熱量を示すIntel用語)は80ワットだ。価格は1000個ロット時で690ドル。
さらにIntelは、2007年にサーバ向けクアッドコアXeonを2種類発表することも明らかにした。1つ目は高密度配備向けの低電圧プロセッサで、TDPは50ワット。もう1つはシングルソケットワークステーション・サーバ向けだ。
これら2種類のプロセッサは2007年第1四半期に出荷されるとIntelは述べている。
同社が11月に投入した新サーバプロセッサは、すべて65ナノメートル製造プロセスで作られ、性能は同社のデュアルコアプロセッサの1.5倍、シングルコアプロセッサの4倍だ。
これまでに投入された4種のクアッドコアXeonは、クロックスピードは1.6G〜2.66GHz、価格は455〜1172ドル(1000個ロット時)。またIntelは、ハイエンドクライアントシステム向けクアッドコアプロセッサ「Core 2 Extreme QX6700」も発表済みだ。
Intelが新プロセッサを発表したのに合わせ、IBM、Dell、Gateway、Hewlett-Packard(HP)、Verari Systemsなどのハードメーカーも新しいクアッドコアを搭載した製品の出荷開始を発表した。
この発表により、IntelはライバルのAMDに先んじてクアッドコア製品を投入することができた。
ここ数週間でAMDは反撃に転じ、アナリスト向けにクアッドコアプロセッサのデモを行い、一部のデュアルコアプロセッサを65ナノメートルプロセスで製造開始したと発表している。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.