日立電サ、データ保護システムで顧客からの持ち帰り情報の漏洩防止

日立電子サービスは、顧客から預かった情報の保護を目的に、USBメモリなど外部媒体に保存されたデータの暗号化システム「CarrySafe」を導入した。

» 2006年12月20日 09時00分 公開
[ITmedia]

 日立電子サービスは、顧客から預かった情報の保護を目的に、USBメモリなどに保存されたデータの暗号化システム「CarrySafe」を導入した。関連会社も含めた社員、約5000名規模での導入となる。

 今回導入したのは、日立ソフトウェアエンジニアリングの情報保護システム「CarrySafe」だ。同製品は、「秘文AE Information Cypher」と連動し、USBメモリやSDカードなど、外部媒体に保存したファイルを自動的に暗号化する。このデータは社内のPCなど、あらかじめ指定した環境でのみ復号化し、取り出すことができる。これにより、万一媒体を紛失した場合でも、顧客から預かった機密情報が漏えいする危険性を抑える。

CarrySafeを搭載したUSBメモリ

 同社では従来、営業や技術担当者が顧客から業務に必要な情報を持ち帰る際には、顧客ごとに設定したパスワード保護機能付きの外部記憶媒体や一般の暗号化ソフトウェアを用いていた。しかしこれらの手段では、パスワードのやり取りやソフトウェアのインストールといった手間がかかっていた。

 CarrySafeの導入により、こうした負担を減らしつつ、持ち帰り情報の保護レベルを高めることができたという。また「預かり証」の発行も可能なため、いつ、どういったデータを預けたかを管理することも可能になったという。

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