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» 2007年02月13日 14時43分 公開

CEOとCIOの間に横たわる溝を埋めるには (2/2)

[Deborah Perelman,eWEEK]
eWEEK
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ITの失敗の方程式

 中小規模の企業(従業員1000人以下)のCEOは、概してIT部門の役割に満足しているが、企業規模の拡大に伴ってITへの期待が平均値を下回り、報告書作成者らは、ITの失敗の方程式の萌芽がそこに現れていると結論付けている。

 「これは企業が成長するのに伴って懸念すべき問題となる。企業規模が小さいときに、企業の成長に応じてIT部門が期待に応えられるような体制をきちんと準備しなかったからだ」とオーロフ氏は指摘する。

 報告書によると、CEOとCIOとの間のギャップは企業規模の拡大に伴って増大し、ただでさえ不安定な状態がさらに悪化するという。

 「大企業では社内環境が複雑であり、業務改革を迅速に実施するのが難しい」とオーロフ氏は述べている。

CEOとCIOの関係を改善するには

 Forresterでは、CEOは、ITとCIOが企業で果たす役割について勉強する必要があり、さもないと競争に取り残される恐れがあるとしている。

 最大限の成功を達成するためには、CEOは現状を維持する以上のことをCIOに要求すべきだとして、IT部門のリーダーシップ的役割を強化し、CIOが業務改革のイニシアティブを取るよう促するとともに、改革に対する業務部門からの抵抗に際してCIOを支援すべきであるとForresterはアドバイスする。

 しかしForresterはCIOに対しても厳しい注文をつけており、消極的なIT幹部はもっと高い野心を抱くよう求めている。大して期待されていないという現状に甘えているCIOは、IT業務の成熟度と信頼レベルを高めるとともに、仕事の成果をCEOにアピールし、ITを理解していないCEOと経営幹部を教育すべきだとしている。

 「CEOがCIOに満足していないのであれば、何のためにCIOを雇っているのか考え直すべきではないだろうか。しかし、CEOから期待されていないという現状に甘えているCIOであれば、その状態をさらに長引かせようとするだろう」とオーロフ氏は語る。

 「CIOは自分の仕事をビジネス戦略に結び付けなければならない。外から見える以上の仕事をしているのであれば、自分の仕事をアピールすべきだ。相手が理解しないのであれば、教育すればいい」(同氏)

ビジネス畑出身のCIO

 CEOとCIOの間のギャップの根本的原因は、意志疎通や在職期間、企業規模、CEOが直接選任したかどうかといった要因にあるのではない、と主張するアナリストもいる。簡単に言えば、CIOのバックグラウンドに原因があるというのだ。

 「わたしが知っている優秀なCIOはすべてビジネス系の人間であり、技術者ではない。ビジネス畑の出身でありながら、技術関連の業務を担うようになったのだ。技術的な性格の強い仕事であるため、彼らは強力なCTO(最高技術責任者)によるサポートを必要とする場合が多い。こういったCIOには、財務やマーケティング分野の出身者が多い。CIOレベルの仕事となれば、ビジネスの仕組みを理解していなければならない」とYoh Servicesのランザロット氏は話す。

 ランザロット氏は、CIOの仕事というのは本当はビジネス職であり、ビジネス問題に対するITソリューションを提示することがCIOの役割だと主張する。このためCIOは、ビジネス部門の人間とビジネス用語で話すことができなければならないという。

 「わたしの知る範囲では、多様なスキルと多岐にわたる役割を持っているCIOが最も成功している。ビジネス面でも同じことが言える。つまり、技術を理解するにはマーケティングの頭が必要なのだ」とランザロット氏は話す。

 しかしCEOとCIOの関係が壊れた場合には、責任は両者にあるという。

 「技術的な問題が起きたとき、それはCIOだけの責任ではない。また、ビジネスで問題が起きたとしても、CEOだけの責任ではない」(ランザロット氏)

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