Windows Vistaの深刻な脆弱性は「当社比50%減」

Microsoftのセキュリティ担当者によれば、Windows VistaはWindows XPに比べ、深刻なセキュリティ問題の大幅な低下が予想されるという。

» 2007年03月14日 12時47分 公開
[ITmedia]

 Windows VistaではWindows XPに比べ、深刻なセキュリティ問題が50%減少する――。米Microsoftのセキュリティ担当者がこんな予想を披露した。

 Microsoftのセキュリティプログラムマネジャー、マイケル・ハワード氏はこのほど、自身のブログに「How I will judge Windows Vista Security」という記事を掲載し、Windows Vistaのセキュリティについて「個人的見解」を披露した。

 ハワード氏はこの中で、「Windows Vistaはこれまでリリースされた中で最もセキュアなWindows」だという見方を支持するが、セキュリティ問題と完全に無縁というわけではなく、今後いくつものセキュリティ問題が出てくるだろうと予想。「バグがないソフトなど存在しない。MacやLinuxでさえも」と記している。

 ただ、今後2年で浮上するWindows Vistaのセキュリティ問題は、Windows XP SP2およびWindows Server 2003と比較して、問題の量および深刻度とも大幅に低下すると確信していると同氏は言う。

 具体的には「緊急」レベルの脆弱性は50%減、「重要」レベルは30%減を予想しているという。「これを達成できれば顧客の保護が強化されたことになるので、われわれとしては満足」だとハワード氏。

 深刻な脆弱性の減少を予想する根拠として、Windows Vistaは最初から最後までSecurity Development Lifecycle(SDL)を貫いた最初のWindowsであり、物事に集中して取り組めば大きな違いが出るものだと同氏は指摘している。

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