ウティマコとGFI、暗号化+電子割符(秘密分散)技術で協業

» 2007年03月19日 23時29分 公開
[ITmedia]

 ウティマコ セーフウェア(ウティマコ)は3月19日、グローバルフレンドシップ(GFI)と暗号化+電子割符(秘密分散)技術の開発・販売で協業したことを明らかにした。今回の協業により、2005年12月に(政府)内閣官房情報セキュリティセンタが発表した「政府機関の 情報セキュリティ対策のための統一基準(2005年12月版(全体版初版))」を満たす製品の市場投入が実現することから、統一基準の対象である政府機関・行政組織、セキュリティ投資基準が不確定な企業や組織に対し積極的に営業展開していく。

 今回の協業によるソリューションは統一基準の中で「電磁的記録の保護対策」の強化遵守事項として明記されており、政府が求める厳しいセキュリティガイドラインを満たすもの。個人情報をはじめとする機密情報などを、ウティマコSafeGuard PrivateDiskのデータセキュリティ技術で暗号化し、その暗号化されたデータをさらにGFI電子割符が実装されたGFIプライベートデータラックで割符化(分割)し、それを分散保存することによりセキュアな情報移送を可能とする。

 移送された先では、すべての割符をそろえて復元し暗号化状態に戻した後、復号化することで、はじめて元の機密情報に復元される。万が一、移送途中に割符を紛失・盗難された場合、一つの割符からは元の情報に復元できないこと、また、改ざんされた場合も元の情報に絶対復元できないことから、情報漏えいを防止し、企業の情報資産の機密性や完全性を保証する。

 ウティマコとGFIでは、今回の協業からさらに使いやすく高度なソリューションを、段階的に市場に提供していく。両者の技術が統合された先進的なソリューションは、まさに時代の要請から生まれたもので、膨大な数の個人情報や機密情報を取り扱い、かつどこよりもセキュアな情報漏えい防止のための対策が求められる官公庁、自治体、金融機関をターゲットとしており、それを足がかりにそのほかの市場へも積極的に営業展開をしていく予定。

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