フィリピンのニュースサイトにアダルトサイトへのリンクが大量に掲載された。Sophosはトラックバックスパムやコメントスパムへの警戒を促している。
フィリピンのニュースサイトにアダルトサイトへのリンクが大量に掲載される問題が起きた。セキュリティ企業のSophosは、トラックバックスパムのリスクが高まっていると警戒を促している。
Sophosによると、トラックバックスパムの被害に遭ったのはフィリピンのオンラインニュースサービスNewsbreak。アダルトサイトへのリンクが2万7000件以上も投稿されているのが見つかったため、トラックバック機能を停止し、ユーザーにはコメントを投稿する前にログオンを要求するようになった。
スパマーは検索エンジンでスパムサイトを上位に表示させる目的で、ボットを使って正規のブログに侵入し、商品の宣伝やリンクの掲載を行っているという。
トラックバックスパムによってブログサーバに負荷がかかり、DDoS攻撃と同じ状態に陥る可能性もあるとSophos。
対策として、スパムサイトの遮断リストを作って情報を共有するなどの取り組みも実施されているが、スパマーがこれをかわすための新しい手口を導入することも多い。「トラックバックのような革新的な技術がこれほど広く悪用されているのは残念なことだ」とSophosは述べている。
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