バージニア工科大学銃乱射事件、便乗フィッシングに注意

米バージニア工科大学の銃乱射事件にまつわるドメイン登録が急増。寄付の名目で金銭詐取を狙ったフィッシングに悪用される恐れが指摘されている。

» 2007年04月18日 09時10分 公開
[ITmedia]

 米バージニア工科大学の銃乱射事件を受け、事件にまつわるドメイン登録が相次いでいるという。SANS Internet Storm Centerでは、こうしたドメインが被害者支援を装ったフィッシング詐欺に利用される恐れがあるとして注意を呼び掛けた。

 ドメイン登録業者のGoDaddyなどでは、事件発生直後から「vatech」「shooting」などの言葉を含んだドメイン登録が急増。vatechshooting.com、vatechmassacre.com、virginiatechmurders.comといったドメインが多数登録されているという。

 こうしたドメインは、被害者支援の慈善団体が登録したものもあるかもしれないが、他人の痛みに付け入って金を騙し取ろうとする目的のものもあるようだとSANSは指摘。これまでにチェックした限り、これらドメインはまだコンテンツがない状態だが、今後これを使ったスパムやフィッシング攻撃が急増するだろうと予想している。

 フィッシング詐欺には電子メールやWebサイトのほか電話やファクスが使われることもあるという。もしも被害者支援などの名目で寄付を募るメールを受け取ったら、自分のクレジットカード番号や個人情報を提供する前に、まずは相手の組織についてよく調べた方がいいとSANSはアドバイスしている。

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