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» 2007年04月18日 14時45分 公開

オープンソースとWeb2.0を語るSugarCRM CEO

Web2.0について学ぶほどに、SugarCRMは商用オープンソースビジネスモデルを持つ企業としての資格を持つことを理解したとジョン・ロバーツCEOは語った。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 オープンソースのビジネスモデルはWeb2.0のコンセプトに合うと、SugarCRM共同創設者でCEOのジョン・ロバーツ氏が4月16日、Web2.0カンファレンスで聴衆に語った。

 同氏は、「Open Source Business Models for Web 2.0」と題したプレゼンテーションに取り組み始めたときは、Web2.0が意味するものが正確には分からなかったと認め、このテーマについて学ぶほどに、SugarCRMは商用オープンソースビジネスモデルを持つ企業としての資格を持つことを理解したと語った。

 同社は分散型開発サイクルを使っている。このサイクルではコードは公開された状態で書かれ、それを社内でカスタマイズしてパッケージ化し、顧客に提供する。「ユーザーに選択肢を提供することが主眼だ」と同氏は言う。

 SugarCRMチームは、同社を立ち上げる前に約200のオープンソースプロジェクトを研究したとロバート氏は語り、同社は純然たるオープンソースビジネスではなく、むしろ商用オープンソース企業だと指摘した。

 同社はまた、自社のソフトウェアコードの75〜90%を無償提供しており、「そのことがわれわれの宣伝になっている」と同氏。

 SugarCRMの成功に貢献した要因は、同社の商用オープンソースビジネスモデル、ユーザーによる採用へのフォーカス、人為的な制限の排除、ソフトウェアは素晴らしいという考え方だと同氏は語り、これらはWeb2.0企業にとっても重要な基準だと付け加えた。

 一般からの参加という点では、SugarForge.orgがプロジェクトの中心になっていると同氏は語り、このサイトでは何も販売されておらず、過去3年間のダウンロード件数は約300万件に上ったと言い添えた。

 「当社のサイトは使いやすいため、ユーザーが幾つかのレベルで簡単に参加できる。当社のフォーラムもコミュニティーに開かれている。これはめずらしい。ほとんどの企業は、顧客がソフトを買うまではアクセスをオープンにしない。取引がまとまるまでは顧客にバグを見られたくないというのがその主な理由だ」(ロバーツ氏)

 SugarCRMはまた、CRMのような単語に関連したGoogle AdWordsに金を払っていないが、GoogleでCRMを検索したときに、同社は検索結果の最初のページに表示されると同氏は語った。これは同社サイトの活動、アクセシビリティ、使い勝手の良さによるものという。

 CRM市場の規模は合計96億ドル、ユーザーは800万人。30カ国に10万人のユーザーを持つ同社には、まだ大きなチャンスがあると同氏は言う。

 顧客はアプリケーションインフラをもっと求めており、それこそSugarCRMがフォーカスしているものだと同氏。

 SugarCRMが「OSI(Open Source Initiative)から離脱したようだ」が、この決定による影響はあったのかという聴衆からの質問に対し、ロバーツ氏は、Mozilla Public Licenseに基づく同社のライセンスに関して、開発者の間で問題は起きなかったと述べた。

 「わたしはOSIを愛している。Free Software Foundation(FSF)を愛している」と同氏は語り、同氏はライセンスの帰属の義務付けは問題なく、コードを書いている人は認められるべきだと考えていると付け加えた。

 MySQLのマーテン・ミコスCEOは自身のプレゼンテーションで、Web2.0の標語は「fail fast, scale fast」だと語った。この分野の企業は製品が失敗するか、予想以上に利用が増えたときに迅速に拡大できるかを迅速に見極めるために多くの実験を行わなければならないという意味だ。

 「今日のソフトには魅力がないが、オープンソースと参加型アーキテクチャがこれを解決しつつある。誰かがプロプライエタリな参加型アーキテクチャを作ることができたら、それもまた機能すると確信している」(同氏)

 向こう5年間の展開について尋ねられた同氏は、現在は10億人のユーザーがインターネットを使っているが、20億人が携帯電話を使っており、その多くは電話を活用しておらず、こうした人々やその力はまだ活用されていないと答えた。

 MySQLは従来の法人世界ではなくWeb分野で成功しているが、そうしたビジネスの成功へのシフトが始まりつつあると同氏。

 同社はまだ求める商業的な成功に近づいていない。「MySQLは人気の点では1番か2番のデータベースだが、データベースセクターからの売上高は約1億ドルでしかない」

 オープンソース企業がプロプライエタリ企業にもたらしている脅威について聞かれると、同氏は、プロプライエタリであることが、これら企業のビジネスモデルの最大の脅威だと語った。プロプライエタリな囲い込みモデルの価値や応用性に疑問を持つ顧客が増えている今、それはなおさらだと同氏は言う。

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