Dellが提供するUbuntuシステムは、Ubuntuのデフォルトソフトを搭載し、MPEGやQuickTimeなどプロプライエタリなオーディオ・ビデオコーデックをサポートしない。
米Dellは5月21日、間もなく提供開始するUbuntu Linux搭載PCの詳細を一部明らかにした。
同社は先日、Ubuntu 7.04を一部の家庭用デスクトップおよびノートPCに搭載すると発表したが、詳細は明らかにしていなかった。
21日の公式ブログのエントリによると、カーネル、アプリケーションを含め、Ubuntuにデフォルトで付いてくるソフトはDellのシステムにインストールされる。Ubuntuシステムの周辺機器オプションは、ほかのOSで提供されているオプションのサブセットとなる。成熟し、安定したLinuxドライバをサポートするハードをオプションとして提供するとDellは述べている。
ハードウェアドライバについては、同社はオープンソースのドライバがあればそれをインストールする。ない場合は部分的にオープンソース化されているかクローズドソースのドライバを使用する。これにはIntelのワイヤレスカードとConexantモデムが含まれるという。
Dellはこのリリースで提供されないハードウェアオプションについて、ハードベンダーと協力して関連ドライバの安定性を向上させるべく取り組んでおり、いずれサポートを拡大するとしている。
また今回のリリースは、MPEG 1〜4、WMA、WMV、DVD、QuickTimeなど、Ubuntu 7.04に含まれないプロプライエタリなオーディオ・ビデオコーデックをサポートしない。同社は今後のサポートを検討しているという。
DellはDell LinuxコミュニティーサイトにWikiページを設置し、対応システムやドライバ情報などの技術情報を提供する予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.