複数設定すれば、例えばロードアベレージが5を超えたときには担当者レベルにだけに通知、10を超えたときには関与する部署全員に通知、といったように、通知先を切りわけることができるようになる(実際にメールで通知する方法については、回を改めて説明する)。
表5■laTableサブツリー(nは「1分間=1」「5分間=2」「15分間=3」)
名称 | OID | 意味 |
---|---|---|
laIndex.n | ucdavis.10.1.n | インデックス番号 |
laNames.n | ucdavis.10.2.n | 監視しているロードアベレージ番号「Load-1」「Load-5」「Load-15」 |
laLoad.n | ucdavis.10.3.n | 現在のロードアベレージ値(文字列) |
laConfig.n | ucdavis.10.4.n | エラー扱いとする下限値。loadディレクティブで指定した値。この値をlaLoadが超えたときにはlaErrorFlagが1になる |
laLoadInt.n | ucdavis.10.5.n | 現在のロードアベレージ値を100倍して整数化したもの |
laLoadFloat.n | ucdavis.10.6.n | 現在のロードアベレージ値を浮動小数点として示したもの |
laErrorFlag.n | ucdavis.100.n | エラーを伝えるフラグ。ロードアベレージがlaConfigを超えているときには1になる |
laErrMessage.n | ucdavis.101.n | laErrorFlagが1であるときのエラーメッセージ |
サーバでは、ログファイルサイズなどが巨大になり、運用中に問題になることもあるだろう。そのような事態を避けるのに使えるのが、ファイルサイズの監視機能だ。
ファイルサイズを監視するには、fileディレクティブを用いる。
file [ファイルのフルパス名] [警告サイズ]
fileディレクティブは、最大20個まで指定できる。
警告サイズはキロバイト単位で指定する。例えば、/var/log/messagesが約10Mバイトを超えたときにエラーとするには、リスト4のように指定する。
file /var/log/messages 102400
fileディレクティブを設定すると、ファイル監視情報がfileTable以下に格納される(表6)。
$ snmpwalk -c hogeprivate -v 1 localhost fileTable
UCD-SNMP-MIB::fileIndex.1 = INTEGER: 1
UCD-SNMP-MIB::fileName.1 = STRING: /var/log/messages
UCD-SNMP-MIB::fileSize.1 = INTEGER: 44 kB
UCD-SNMP-MIB::fileMax.1 = INTEGER: 102400 kB
UCD-SNMP-MIB::fileErrorFlag.1 = INTEGER: 0
UCD-SNMP-MIB::fileErrorMsg.1 = STRING:
ここでfileSizeを見れば現在のファイルサイズが分かり、fileErrorFlagを見ればサイズが超えていないかどうかが分かる。
表6■fileTableサブツリー
名称 | OID | 意味 |
---|---|---|
fileIndex | ucdavis.15.1 | インデックス番号 |
fileName | ucdavis.15.2 | 監視するファイル名。fileディレクティブで指定したもの |
fileSize | ucdavis.15.3 | 現在のファイルサイズ(キロバイト) |
fileMax | ucdavis.15.4 | エラー扱いとするサイズ(キロバイト)。この値よりもファイルサイズが大きくなったときにfileErrorFlagが1になる |
fileErrorFlag | ucdavis.15.100 | エラーを示すフラグ。fileSizeがfileMaxを上回ったときに1になる |
fileErrorMsg | ucdavis.15.101 | fileErrorFlagが1であるときのエラーメッセージ |
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