NECは、サービス稼働後のソフトウェアやハードウェアの拡張ができる「マルチレイヤ仮想化技術」を開発した。NGN(次世代ネットワーク)に対応した運用管理ができるようになっている。
NECは6月11日、ネットワーク基盤のソフトウェアやハードウェアを、サービス稼働後にも任意に拡張できる「マルチレイヤ仮想化技術」を開発した。
今回の開発で、仮想マシンによるソフトウェアレベルの仮想化と、I/O仮想化技術「ExpEther」によるハードウェアレベルの仮想化を連携して動作できるようになった。サービス実行中にサーバの処理能力を超えるサービスの需要や障害が発生した場合でも、サービスを止めることなくソフトウェアやハードウェアを再構成でき、サービスを継続することができる。
特長として、サービスを継続させながらCPUやOSといったサーバの構成を変更できること、またI/Oの移動時に発生するプロセス処理の実行や停止時間を低減することが挙げられる。
NECでは今後、NGN(次世代ネットワーク)サービスの基盤となるプラットフォームへの適用をはじめ、マルチレイヤ仮想化技術の対象を拡大していく。
なお6月13日〜15日に開催される「Interop Tokyo 2007」でマルチレイヤ仮想化技術の展示が行われる。
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