業務レベルでサービスを仮想化、監視――日本電気が提唱するOMCS

メインフレームで企業の基幹業務を支援してきた日本電気は、その大規模システム市場におけるシステム運用・管理技術と経験をもとにオープン化に対応、「OMCS」の実現を推進している。

» 2004年06月04日 16時46分 公開
[Open Enterprise Magazine]
OPEN Enterprise magazine

 ユーティリティ・コンピューティングのキーワードとされている、自律化や仮想化であるが、日本電気(NEC)では、そのユーティリティ・コンピューティングのコンセプトを含むオープン・ミッション・クリティカル・システム(OMCS)を提唱している。そして、OMCS構築のための技術やミドルウェアを体系化し、プラットフォーム・テクノロジー「VALUMO」(バルモ)として提供している。

 VALUMOは企業価値をより高める“バリュー・モア(Value More)”を意味する。VALUMOプラットフォームは、自律、仮想化、分散、協調の4つの技術テーマで体系化されており、サーバやストレージなどのハードウェアと、OSやデータベース、そしてミドルウェアのVALUMOウェアによって構成される。

 このうち、VALUMOウェアは、業務構築運用基盤であるDiosaGlobe(ディオサグローブ)、サービス構築基盤であるActiveGlobe(アクティブグローブ)、システム構築基盤であるSystemGlobe(システムグローブ)、統合システム運用管理のWebSAM(ウェブサム)の4つに体系化されている。これらの製品体系の下には、目的別に複数の製品がラインアップされている。

 DiosaGlobeは、複数のアプリケーションで構成されているサービスを、業務レベル単位でまとめ、仮想化する。これにより、ユーザーはハードウェアやソフトウェアなどの構成を意識することなく、業務単位で設計や運用、障害監視を行なえる。このため、業務レベルで、どこに障害が起きているかを直感的に理解することが可能だ。この機能は他社にはないNEC独自のものである。

 PDFをご覧いただき、先にあげた自律、仮想化、分散、協調というVALUMOの4つの技術テーマが、これらミドルウェアによって、それぞれどのように実現されるのか、また、VALUMOの優位性を高めるために、どのような施策をとっているのかを確認してほしい。

本特集はソキウス・ジャパンが発刊している月刊誌「Open Enterprise Magazine」のコンテンツをPDF化したものを公開します。同特集は2003年12月号に掲載されたものです。

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 次回は、次世代管理技術Sonarを発表し、ユーティリティ・コンピューティング環境の実現に向けて本格的な展開を開始したコンピュータ・アソシエイツを取り上げる。

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