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» 2007年06月15日 11時42分 公開

Symantec Vision 2007 Report:モバイル化でエンタープライズ製品はコンシューマ起点に?

米Symantecは製品開発の方向性を明らかにし、モバイルワーカーの拡大やIMなどを使う若年層の社会進出でコンシューマを起点とするエンタープライズ製品の拡大を示唆した。

[國谷武史,ITmedia]

 企業はコンシューマ起点の技術を注視すべし――米Gartnerは、2006年12月に発表したリポートでコンシューマ分野を起点にするITがエンタープライズ分野へ広がる状況を明らかにした。

 米Symantecのマーク・ブレグマンCTO兼エグゼクティブバイスプレジデントは6月14日、ネバダ州ラスベガスで開催中の年次カンファレンス「Symantec Vision 2007」の講演で、このリポートを引用し、「企業向け製品とコンシューマ製品が近づきつつある。企業が自信を持ってビジネスを展開するには、この事態に対応した体制作りが重要だ」と述べた。

マーク・ブレグマンCTO兼エグゼクティブバイスプレジデント

 日本より一足早くスマートフォンが普及し始めた米国では、ホワイトカラー層を中心に個人所有の端末で社内システムにアクセスし、街角でメールやスケジュールをチェックする姿が日常的になりつつある。スマートフォンには、ビジネスの情報だけでなくプライベートな情報も保存され、企業として社員のモバイル端末をどのように管理すべきかが課題となり始めた。

コンセプトながらスマートフォン向けのコンプライアンス管理ツールが紹介された

 「もはや個人所有のモバイル端末を企業から排除することは現実的ではない。学生の多くのが個人のPCで学内にアクセスすることが当たり前となり、企業は新しいセキュリティとコンプライアンスを考える時期に来た。」(ブレグマン氏)

 また、コンシューマ製品兼ソリューション担当のジャニス・チャフィングループプレジデントは、「昼間はエンタープライズユーザーでも帰宅すれば私たちコンシューマになる。近い将来、全体の1割程度の企業が社員にPCを支給せず、個人購入を促がすようになるでしょう」と語り、ビジネス環境とプライベート環境の双方に対応する製品開発を進めることを明らかにした。

ジャニス・チャフィングループプレジデント

 現地時間13日に発表された「Endpoint Protection 11.0」は、このコンセプトが反映され、社員がモバイルPCを安全に社外できるようにネットワークアクセス管理を含めたセキュリティ機能を提供する。なお、スマートフォン端末には対応していない。

 社内コミュニケーションに目を向けると、若手社員を中心にインスタントメッセンジャーやSNSなどのコンシューマ分野から登場でしたツールの利用が広がりつつある。

 チャフィン氏は、コンシューマのトレンドがビジネス分野に流入する状況から、こうしたツールによって社員同士のコミュニケーションがコラボレートとしていくとして、「2010年頃にはIT製品の進化における主導権がエンタープライズからコンシューマに移るかもしれない」と話し、ストレージの統合化を図る製品展開とともに、コンシューマ分野が主導するエンタープライズ向け製品の開発にも本格的に着手すると表明した。

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