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» 2007年06月13日 12時13分 公開

Symantec Vision 2007 Report:ストレージ統合を果たすVeritas NetBackup 6.5を発表、Symantec

米Symantecは同社の新戦略「Storage United」に基づく新製品として「Veritas NetBackup 6.5」を発表した。

[國谷武史,ITmedia]

 米Symantecは現地時間の6月12日、ネバダ州ラスベガスで開催中の年次カンファレンス「Symantec Vision 2007」で、ストレージ統合ソリューションの「Veritas NetBackup 6.5」を発表した。マルチベンダー環境下でサービス性を備えたストレージ管理を実現させるという。

クリス・へガーマングループバイスプレジデント

 データセンター管理を担当するクリス・へガーマングループバイスプレジデントは、今日のデータセンターが抱える課題として、1)2年間に2倍のペースで容量が増加、2)ストレージの有効利用率が27〜33%にとどまる、3)重複するデータがメインデータの50〜500倍規模、4)スペースや電源の確保と冷却効率の向上――を挙げた。また、マルチベンダー環境ではベンダーごとに管理プラットフォームが提供され、運用管理の煩雑性も日々増大の一途をたどる。

 へガーマン氏は、「管理を効率化しようと企業はストレージを小規模単位で管理しようと試みるが、1つ1つのストレージは“孤島”のような存在になり、最終的にはこれらの孤島が肥大化していく。結果としてビジネスとストレージに大きなギャップが生じており、ストレージを統合する必要性が生まれてきた」と述べ、ジョン・トンプソン会長兼CEOが基調講演で明らかにした「Storage United」戦略の背景を説明した。

 NetBackup 6.5は、ベンダー各社がこれまでに提供してきたテープバックアップや仮想テープライブラリー(VTL)、ディスクバックアップ、レプリケーション、継続データ保護(CDP)などのさまざまなデータ保護手段を1つに統合するプラットフォームとなる。Symantecが公開するAPIを利用してベンダー各社の製品がNetBackupに対応することにより、ストレージの統合化を進めることができる。

NetBackup 6.5によるディスクベースのバックアップソリューション。EMCなど大手ベンダーの製品を統合できるが、すべての機能にはまだ対応しない。将来的にオープンソースソフトも含めた対応強化を図っていくという

 オプションで提供される「VTL」「Open Storage」「Flexible Disk」「Pure Disk」(2007年下期のリリース予定)によって、インテリジェントバックアップアライアンスや汎用的なディスクベースのシステムを利用したデータバックアップ、NetBackup 6.5の管理コンソールから行えるようになるという。

 製品構成は、従来ではクライアントソフトやエージェント、VMWare対応などで14種類以上のプロダクトが提供されてきたが、NetBackup 6.5では「Standard Client」「Enterprise Client」「Application&Databese Pack」の3つに統合される。またライセンス体系も変更され、従来からのサーバ1台当たりの課金に加え、オプションとしてストレージで利用するデータ容量(テラバイト単位)に応じて課金する体系も用意された。

 へガーマン氏は、「新しいライセンス体系はユーザー実際に必要とするデータサイズに応じて課金するため、眠っているサーバにまで課金するような無駄が無くなる。我々も適切な形でユーザーに製品を提供できるため、双方にメリットが生まれる新たな試みだ」と話す。

ストレージをサービス化する

 Symantecは、2006年の年次カンファレンスでデータセンター向けの統合管理製品群「Symantec Data Center Foundation」を発表したが、構成製品の中の「Veritas Storage Foundation」および「Veritasu Server Foundation」とNetBackup 6.5を組み合わせることで、トラッキングからレポーティングまでを効率的に行えるようになるという。

 へガーマン氏は組み合わせによる4つのメリットとして、1)マルチベンダー環境への対応、2)ストレージ稼働率の向上、3)オペレーションプロセスの改善、4)Storage as a Serviceの実現――を挙げた。「サーバとストレージの可視化を実現させ、企業が抱えるすべてのサーバ、データベースの稼働状況をアプリケーションも含めて把握できるようになる。」(へガーマン氏)

 Symantecが実施した投資効果の実証プログラム(ROI Program)によれば、これらのソリューションを利用することで、年間のサーバやストレージ費用が10〜15%削減でき、金額では50万〜1億6800万ドル(平均3500万ドル)に達することが明らかになったとしている。

英国のサッカープレミアリーグの強豪「Manchester United」を真似て、同社の新戦略をイメージ化したサッカーチーム「Storage United」も紹介された

 ヘガーマン氏は、「ストレージソリューションとしてはこれ以上に無いものを提示できたと思う。これ以上のアイディアやロードマップは、ぜひ皆さん(ユーザー、パトーナー)から意見を伺いたい」と述べた。

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