日立のサーバ仮想化機構「Virtage」がXeonでも利用可能に

日立製作所は、「BladeSymphony」のハイエンドモデル「BS1000」で、同社独自のサーバ仮想化機構「Virtage」を標準搭載したインテルXeonプロセッササーバモジュールを発表した。

» 2007年07月23日 14時40分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は7月23日、ブレードサーバ、ネットワーク、ストレージといったITリソースを集約・統合した統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のハイエンドモデル「BS1000」において、同社独自のサーバ仮想化機構「Virtage」を標準搭載したインテルXeonプロセッササーバモジュールを発表した。

 同社が独自に開発したチップセットと、インテルの仮想化技術「インテル VT」の組み合わせによって仮想化環境を提供する「Virtage」。これまではインテルItanium 2プロセッサを採用したサーバモジュールにのみ搭載されていたものだが、マルチコア化など、Xeonのパフォーマンスの向上にともない、Xeonでも利用可能とした。

 Itanium 2プロセッサ版と同様、物理サーバ(サーバモジュール本体)1台当たり最大16台の論理サーバに分割して利用できるほか、その管理も「BladeSymphony Manage Suite」を用いることで、物理サーバと論理サーバ、Itanium 2プロセッササーバモジュールとの混在環境でも一元的に管理できる。

 また今回、6Uサイズのサーバシャーシ「BS320」において、2UサイズでSAS(Serial Attached SCSI)インタフェースを採用するエントリークラスのディスクアレイ「BR20」をサポートした。「BS320」のサーバシャーシに搭載可能なSASスイッチが用意されており、同スイッチを2台BS320に搭載することで、N+1コールドスタンバイ構成にすることもできる。このために必要なハードウェアの設定、ソフトウェアのインストールおよび設定を事前に行う「N+1 コールドスタンバイシステム設定サービス」も用意された。

 インテルXeonプロセッサを搭載した「BS1000」の価格は113万4000円からで、出荷は9月28日から。BR20は201万750円から、BS320用SASスイッチモジュールが89万2500円から。N+1コールドスタンバイシステム設定サービスは52万5000円から。

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