日立、独自のサーバ仮想化機構「Virtage」でBladeSymphonyの仮想化環境を強化

「Virtage」という新しいブランド名が与えられた日立の新しい仮想化機構は、ハードウェアによるI/Oアシスト機能やN+1のコールドスタンバイ機能を仮想化環境でも実現する。

» 2007年02月28日 11時50分 公開
[浅井英二,ITmedia]

 日立製作所は2月28日、「BladeSymphony」向けのサーバ仮想化機構「Virtage」(バタージュ)を発表し、デュアルコアItanium 2プロセッサ9000番台を搭載したサーバモジュールの仮想化環境において、ハードウェアによるI/Oアシスト機能をサポートするほか、N+1のコールドスタンバイ機能を仮想化環境でも実現する。

 Virtageを標準搭載した「BS1000」サーバモジュールは3月23日に出荷が始まるほか、今回はVirtageを搭載したBladeSymphonyによるサーバ仮想化環境を安心して導入できるよう、システム設計・構築から運用・保守までトータルにサポートする「ソリューションサービス for Virtage」も同時に提供する。

 企業による仮想化技術の採用が本格化する中、多くのベンダーがその技術や製品を競っているが、メインフレームで培った技術やノウハウの蓄積がある日立製作所は、Windows、Linux環境においてハードウェアで実現するサーバ仮想化機構を業界で初めて開発し、昨年夏から提供してきた。独自開発のチップセットとデュアルコアItanium 2プロセッサ9000番台に組み込まれたインテルR バーチャライゼーション・テクノロジーを組み合わせたもので、ソフトウェアによるサーバ仮想化環境に比べ、効率良くリソースを活用でき、また信頼性も高いという。

 「Virtual」と「Stage」を組み合わせた「Virtage」という新しいブランド名が与えられ、装いも新たになった日立の新しい仮想化機構は、ハードウェアによるI/Oアシスト機能をファイバチャネルアダプタに搭載することで、仮想サーバからストレージへのアクセスをハードウェアで支援し、仮想化によるオーバヘッドを大幅に低減する。

 Virtageではまた、BladeSymphonyの特徴でもあるN+1のコールドスタンバイ機能をサーバ仮想化環境でも利用できるようになる。

 なお、Virtageを標準搭載した「BS1000」サーバモジュールの価格は、228万9000円からとなっている。

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