MS-IMEにプライバシー情報を残さないOffice Tips

Office Tips:Office 2007のIME 2007には、変換の学習情報や予測入力の履歴情報などを削除する機能が用意されている。

» 2007年08月09日 20時50分 公開
[井上健語(ジャムハウス),ITmedia]

 Office 2007に付属する日本語変換システム「Microsoft Office IME 2007」は、学習機能や予測入力機能によって、ユーザーが使えば使うほど変換精度が上がり、効率的に入力できる。しかし、同じMicrosoft Office IME 2007を別の人物が使うケースを考えると、便利なはずの学習機能や予測入力が、情報漏洩の原因になりかねない。

 例えば、オンライン銀行やオンラインショップなどのログインIDやパスワード、機密にすべき取引先の社名、個人名などが学習され、変換候補の先頭に表示されたり、予測候補として表示されたりする可能性もある。

 このため、Microsoft Office IME 2007には、あえて学習を無効にしたり、学習情報、予測入力の履歴情報などを削除したりする機能が用意されている。設定は、IMEツールバーの[ツール]ボタンをクリックし、[プロパティ]を選択してプロパティのダイアログボックスで行う。以下に主要な項目を示しておくので、必要に応じて設定変更および情報の削除を行えばよい。

プライバシー [プライバシー]タブ。通常は、[学習情報をファイルに保存する]と[予測入力のための履歴をファイルに保存する]をオフにし、最後にコンピュータを再起動すればよい。コンピュータ使用時の情報はメモリ上にのみ書き込まれるので、コンピュータを再起動すれば失われる
予測入力 [予測入力]タブ。予測入力を利用しないなら[予測入力を使用する]をオフにする。[入力履歴の消去]ボタンをクリックすると、履歴が削除される
辞書/学習 [辞書/学習]タブ。[学習する]をオフにすると、学習機能が無効になる。[学習情報の消去]ボタンをクリックすると、学習情報がすべて削除される

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