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» 2007年09月07日 21時13分 公開

「大企業並みのデータ管理を目指す」、ネットアップが中堅企業向けストレージを発表

日本ネットワーク・アプライアンスは9月7日、ローコストなデータ管理を実現する中堅企業向けストレージ製品「FAS2000シリーズ」を発表した。

[ITmedia]

 日本ネットワーク・アプライアンス(ネットアップ)は9月7日、同社の「NetApp FAS」システムの中堅企業向け製品として「FAS2000シリーズ」を発表した。

画像 FAS2050

 FAS2000シリーズは従来のFAS200シリーズ後継機種で、FAS3000シリーズまでの機能的なギャップを埋める製品となる。「FAS2020」および「FAS2050」の2機種があり、最大ストレージ容量は2020が24.6Tバイト、2050が69Tバイト。システム当たりのディスクドライブ搭載数はそれぞれ40および104、ECCメモリ容量が2Gバイトおよび4Gバイト。最大ファイバチャネル(FC)ポート数と最大イーサネットポート数は両機種とも各4で、サポートするストレージプロトコルはFCプロトコルをはじめiSCSI、NFS(Network File System)、CIFS(Network File System)となっている。

 またディスクドライブには、同社としては初めて最大300MB/秒という高速データ転送帯域を持つSAS(Serial Attached SCSI)を採用した。サポートするFCスイッチには、ブロケードの「Silkworm」および同社が買収したMcDATAの「ES」「Intrepid」「Sphereon」、シスコシステムズの「MDS」などがある。

画像 FAS2000シリーズの位置付け

 同時に、FAS2000シリーズについても、従来機種のように購入から本番稼働までのプロセスを短縮できるなどした「ラピッド・デプロイメント・サービス」や、保守サポート契約の一環としてストレージ可用性を年間最大4回検証するサービスを適用する。

 今回発表された同シリーズは、市場が成熟しつつある従業員100〜1000人、年間収益5000万〜5億ドルといった中堅企業向けに明確にフォーカスしている。この市場におけるディスクストレージシステムの年間平均成長率は10.9%、2011年には60億ドル規模になるといわれており、ネットアップも大きな期待を寄せて製品を投入したという。

画像 米NetAppのクリフトンジェネラルマネージャー

 米NetAppネットワーク・ストレージ事業部門のリチャード・クリフトン シニアバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーは「データ管理においては、中堅企業ユーザーも、短時間でのバックアップやリストア、あるいは増やせないスタッフ数、限られた予算、災害復旧などの面で大企業と同じような問題を抱えている」と製品投入の背景を説明。FAS2000シリーズはこうしたユーザーの問題を解決するためのもので、「管理対象のストレージシステム数を10分の1に削減したり、夜間バックアップウィンドウを90%以上短縮し、ストレージ利用率も50%以上改善できる」(同氏)。

 また中堅企業でも、限られた台数のサーバ環境で多くのアプリケーションを稼働させている実情を踏まえ、ストレージ仮想化の重要性からVMwareとの統合を実現したという。

 さらに、ネットアップ マーケティング部の阿部恵史部長は「全製品共通のストレージOS(DataONTAP)があるからこそ、機器のシームレスなアップグレードも可能。これは他社にはない強み」とユーザーの投資保護面のメリットを強調。つまり、現在稼働中のFAS200にFAS2000を追加すれば、I/OコントローラスワップによりFAS200をディスクシェルフに転用でき、結果としてディスク配置変更やデータの書き換えなく、複数の拡張シェルフを装備した新しいFAS2000にすることもできるという。

 なお同社は、IBMにFAS2000をOEM提供し、「IBM N3000」シリーズとして全世界で販売展開する予定だ。販売価格は、FAS2020が347万7000円から、FAS2050が427万5000円から(いずれも税抜き)。

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