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» 2007年09月27日 21時43分 公開

マーベル、最新のアプリケーションプロセッサ「PXA300」シリーズを出展

マーベルジャパンとインテルは、組み込み向けプロセッサの最新動向を紹介する「Marvell and Intel Embedded Shoucase 2007」を開催した。

[國谷武史,ITmedia]

 マーベルジャパンとインテルは9月27日、組み込み向けプロセッサの技術とソリューションを紹介するイベント「Marvell and Intel Embedded Shoucase 2007」を東京・秋葉原のUDXで開催した。今年で2回目の開催となる。

 米Intelは、昨年6月にモバイル向けアプリケーションプロセッサ事業をMarvell Technology Groupへ移管(関連記事参照)。昨年のイベントはインテル主催で開催されたが、今回はマーベルとインテルの共催で行われた。前回は組み込み技術者を中心に約1600人の来場があった。

 今回のイベントでは、アプリケーションプロセッサ「PXA300」シリーズを中心に、WiFiやストレージ、映像アプリケーション向けのプロセッサ製品が出展され、パートナー企業35社もPXAプロセッサを採用したソリューションを紹介した。

 最新のPXA300シリーズは、90ナノプロセスルールを採用した第3世代のXScaleコアを採用し、65ナノプロセスルールのARM1176コアと同等の処理性能を有するという。低価格機種向け「PXA300」、マルチメディア機器向けの「PXA310」、高性能機器向けの「PXA320」の3製品をラインアップする。

PXA300シリーズ用の開発・評価キットもソフィアシステムズなどから提供が始まって(写真はMavellのPXA300/310用開発キット「Littleton」)

 PXA300は、現在主流のPXA270と同等の価格帯ながら処理性能が向上し、毎秒15フレームのH.264コーデックのVGA動画を再生できる。また、ソフトウェアで動作クロックを制御する「ワイヤレス Intel SpeedStep テクノロジ」に対応するほか、NAND型およびNOR型フラッシュメモリに対応(生産受注時に選択)し、PXA300を利用することでNANDメモリからのデバイス起動が実現する。

 PXA310は、ハードウェア処理の映像およびJPEGエンジンを搭載し、マルチメディアデータ処理機能を強化したモデル。また、オプションでセキュリティ機能も実装でき、例えばデバイスを紛失した場合にリモート操作でデバイスの起動を不可能にするといったソリューションが可能になるという。PXA320は、PX270と同等の消費電力ながら最高806MHzの動作クロックを実現。DDRメモリインタフェースと256KバイトのL2キャッシュを搭載する。

 PXAプロセッサは、これまでPDAやスマートフォン、POS端末、FA(Factory Automation)を中心に採用されてきたが、同社では新シリーズで家電情報端末や産業機器などでの採用拡大を目指すという。

 このほか、会場では映像変換処理の最新技術「QDEO」のデモンストレーションも公開された。

QDEO技術を採用したiPodドック「iRIS」によるデモ。QVGA解像度の映画予告編を1080Pにアップコンバートしているが、DVD映像から1080Pへアップコンバートしているかのような鮮明な画質だ

 QDEOは、QVGAなど低解像度の映像を最高1080Pのハイディフィニッション(HD)映像に変換できる。高解像度変換に伴うノイズ発生を低減し、シャープな描画処理を行うことで、高画質な映像変換を実現している。QDEOは、ブルーレイやHD DVD機器やポータブルメディアプレーヤーのテレビ接続用ドック、デジタルテレビなど幅広い機器での採用が見込まれている。

漆原秀樹ビジネスディベロップメントマネジャー

 マーベルジャパンの漆原秀樹ビジネスディベロップメントマネジャーは、同社のプロセッサ戦略について、「情報機器の多機能化とともにWindows Embedded CEやLinuxなど汎用OSの利用が広がっている。だが、汎用OSは従来の組み込み向けOSよりも高性能処理が求められ、当社では高性能化と低消費電力化の両立に取り組んできた。また、近年はネットワーク対応を求められており、特に無線通信と一体でソリューションを展開したい」と話している。

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