今回紹介する「変更管理」に登場する重要な3文字アクロニム(頭字語)に「RFC」と「CAB」がある。どちらも変更管理を語る上で大変重要な用語であり、考え方である。
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まずは「RFC(Request For Change:変更要求書)」から。日本語訳を読んでも分かる通り、これはIT構成を変更する際に記述する書類である。何らかの理由により、ITサービスに必要なハードウエアやソフトウエア、手順や説明を記述した書類など、CMBD(構成管理データベース)に登録されているCI(構成アイテム)を変更したい時に作成する。
RFCを作成する最大の理由は、インシデント管理や問題管理のプロセスの中で、そのインシデントや問題を解決するためにCIの変更が必要だ、と判断されたことである。また、ビジネス目標を達成するためや法律の変更などによってCIの変更が不可欠だと判断された場合にRFCが作成されることもある。例え話でいうと「レンズキャップをしたままシャッターを押したがために写真がとれなかった」というインシデントを根本的に解決するために、レンズキャップのついたカメラから、レンズキャップのついていないカメラに買い替える目的でRFCを作成するわけである。
RFCを作成する目的とメリットは、次の通りである。
このような目的でRFCを作成するため、RFCには次のような内容が盛り込まれている必要がある。なお、「1」および「14〜19」は変更管理プロセスの中で埋まっていく項目である。
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