知っているようで知らないことも多い運用管理ツール。「こうしたいけどよく分からない」を解決する、日々の仕事に役立つ小技を紹介する。
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業務環境に応じたシステム変更を自動化できる「JP1/Automatic Job Management System 2(JP1/AJS2)」では、コンピュータをリブートしてもファイルの監視を続けるジョブネットを作成することが可能だ。
「JP1/AJS2 - Manager」でファイルの監視を行うジョブネットを定義するには、ファイル監視の条件成立を機にジョブネットを起動する方法と、1つのジョブとしてファイル監視を行う方法の2通りがある。
ファイル監視の条件成立を機にジョブネットを起動する場合、ジョブネットエディタ画面の「編集」→「起動条件の設定」で「.CONDITION」を作成し、その中にファイル監視ジョブを定義する。なお、起動条件を設定する際には、ジョブネットのスケジュール定義画面で「起動条件」→「設定されていれば使用する」を選択し、起動条件の有効範囲を設定する必要がある。
一方、1つのジョブとしてファイル監視を行う場合は、ジョブネット内にファイル監視ジョブを定義すればよい。
どちらの定義方法でも、JP1/AJS2サービスの停止と起動を行うことでファイルの監視を継続できる。ただし、ジョブネット内にファイル監視ジョブを定義している場合は、ファイル監視ジョブを別エージェントホストで実行しているときに限って継続して監視することが可能だ。
JP1/AJS2サービス停止時は、「jajs_spmd_stop」コマンドの終了モードオプションに「-kill」を指定せずに停止する。「-kill」を指定してしまうと、イベントジョブが強制終了して継続できなくなるので注意しよう。
JP1/AJS2サービス起動時は、「-hot」に設定する必要がある。「-hot」の設定は、JP1/AJS2のスケジューラサービスの起動モードとして「hot」を設定しておくか、JP1/AJS2サービス起動時の「jajs_spmd」コマンドの起動モードオプションに「-hot」を指定する。なお、起動条件を用いてファイル監視を行う場合は、JP1/AJS2サービスの起動モードとして「-warm」を指定しても、再起動後に継続して監視できる。
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