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» 2007年11月30日 00時30分 公開

不定期集中企画:手元に届いた「イマドキの日本語スパムメール」スパムはこれからどうなるの? これからも進化し続けます!編 (1/2)

最近のスパムを見てみると、昔見かけた手法を使って新たな進化を遂げているものがある。三行広告風スパム、なんていうのもその一つだ。

[小林哲雄,ITmedia]

スパムも進化……

 スパムはアンチスパム製品群との戦いを日夜繰り広げている。となればおのずと進化をし続けなければ生き残れないので、いろいろと新種が登場する。どうでもいい話だが、スパムの語源がSPAM(Hormel社のランチョンミート)と「Monty Python's Flying Circus」のコント(どう言い繕っても違法動画なのでリンクは貼らないがYouTubeに動画が掲載されている)から来ているのは有名だが、そのSPAMも進化を遂げたようで、先日米国のとあるイベントに行ったら試供品を配っていた。

SPAM SINGLE SPAM SINGLE」。ClassicとTurkeyの2種類が出ているらしい

 要するに従来缶詰だったSPAMをレトルトパウチにしたもので、1回分の85g(3oz)をそのままパンにはさんで食べられるというのがウリらしい(缶詰は4回分:12oz)。同時に「BOGO(Buy One Give Oneの略で要するに2倍買えるという米国ではよくあるプロモーション)クーポン」も手渡されたが、うっかりスーパーに行って買うとコント通り「spam,spam,spam……♪」になるので買わなかった。

 経過報告になるが、10月の私設ハニーポットに届いたスパムは2035通で、うち2000通がYahoo!のメールフィルタでブロックされた。一方11月29日早朝段階で届いた11月のスパムは2376通で、ブロックされたのは2329通(遮断率は98%)。確実に11月は80通/日に到達するだろう。傾向としては海外スパムが増加した。

昔、日本語スパムで見たような……

 今回のテーマは「技術の変革とアイデアの流用」だ。シマンテックの11月のスパムレポートをナナメに見ていたところ、筆者が2年前に記事の中で「三行広告風(メルマガ)スパム」と言っていたものの英語版が出ているという。

best price
downfall
replica 一行とか二行のキャッチ&URLのメール群。長々と文章を考えなくてもよいので比較的簡単に文面を変えられるようだ。うちに届く内容はバイアグラ、Hネタ、ニセ時計といつもどおり

 手元のメールボックスを見ると、三行広告どころか一行で終了しているものもあり、これはスパムトラフィックが減りそうな気がするが、一方スパマーの観点で見るとこんな感じになるだろう。

  1. 1回で大量に届けられる(bccを多用した)スパムは遮断される傾向にある
  2. しかし1通1通届けるとトラフィックが増える(≒時間がかかる)
  3. 現代のスパムはwebサイトに誘導するのが目的
  4. ならばメッセージそのものを短くしてトラフィックを減らさず数を増やそう

 この手のスパムではメールIDをきちんと把握している(≒本文にメールIDが明記されている)ものが多くなっていることからもそれが伺える(メールIDを記載するのは以前からも多いが)。本稿執筆の最終段階で届いた「私設ハニーポット」を見ると、お薬販売系とおぼしきスパムがフィルタをかいくぐって届いた。標準ヘッダを使って見ると、FromとToの名前が本文にも盛り込まれているし、メール本文も短くあっさり目の内容だ。NGワードとおぼしき「Cialis」を偽装して含ませているが、日本語フォントだとバレバレというかワケが分からず。しかしこういうメッセージだとフィルタをかいくぐりやすいのかもしれない。

短文メールとしての体裁が整っているスパム。現在の日本語スパムでよくある「あ、元気? こんないいサイト見つけたから見るといいよ」のようなお友達装いスパムを「インスパイヤ」?
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